トヨタ「和製スーパーカー!?」36年ぶり公開に反響殺到! 「凄みがある」「重要な車」 「2000GT “後継”モデル!?」は300km/h実現! V8×6MTの「4500GT」カウンシルで登場
トヨタが「オートモビルカウンシル2025」で披露したコンセプトカー「4500GT」について、SNSなどでは多くの反響が寄せられています。
惜しげもない「最先端技術」の投入 36年後のいまでも新しい
トヨタは2025年4月11日から13日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された自動車イベント「AUTOMOBILE COUNCIL 2025(オートモビル カウンシル2025)」でコンセプトカー「4500GT」を実車公開しました。
SNSなどでは多くの反響が寄せられています。

4500GTは、1989年に開催の「フランクフルトモーターショー」で世界初公開された4人乗りクーペのコンセプトカーです。
日本では、同年10月に幕張メッセ(千葉市美浜区)で初開催された第28回「東京モーターショー1989」でも披露されています。
トヨタの名車「2000GT」以来の次世代本格派高性能スポーツカーを目指したもので、当時最先端の技術を投入。現代につながる画期的なシステムを多数採用し、現在まで続くトヨタの新世代スポーツカーづくりの元となったモデルです。
ボディサイズは全長4365mm×全幅1830mm×全高1210mm、ホイールベース2490mmです。
エクステリアは「空気との対話」をテーマに、「コーダトロンカ(砲弾型)」と名付けられたスタイルを採用。
デザインには初期のCADを使用したほか、風洞実験やスーパーコンピューターなどの最新技術も用い、徹底して空力性能を追求した結果、Cd(空気抵抗係数)値は「0.29」という、非常に低い数値を獲得しました。
もっとも特徴的なのはリアで、ウインドウを立て、ルーフ後端で前方からの流れを剥離させ、揚力(クルマを持ち上げる力)の低減を目指しています。
今ではシューティングブレークとして定着しましたが、当時のスポーツカーではファストバックが主流だったなかで非常に斬新なものとなっていました。
パワーユニットはトヨタ「セルシオ」に採用の「1UZ」型をベースにした4.5リッターV型8気筒DOHCを搭載。ベースのエンジンからは軽量化を図ったほか、5バルブ化と排気量のアップ、吸気系の変更などで、最大出力300馬力・最大トルク39kgmを発揮。
いっぽう過給器は使用せず、レスポンスの高さやNA(自然吸気)の伸びやかなピックアップ、スムーズな回転フィールを重視し、運転する楽しさも追求しています。
トランスミッションは、ごく一部のスーパーカーにしか採用されていなかった6速MTで、デフと一体化したトランスアクスル構造を採用。理想とされる前後重量配分50:50に近づけ、優れたハンドリングを可能としています。駆動方式はFRです。
このほか、トルセンLSDや路面追従性に優れるダブルウィッシュボーン式前後サスペンション、後輪操舵や可変ショックアブソーバーなど、30年以上経過した現在でも高性能車の一部で採用される電子制御機構を積極的に搭載しました。
さらに、C-FRP素材のボンネット(反射を抑えるマット塗装)や樹脂素材の積極的な採用などによる徹底した軽量化も相まって、車体重量1450kgを実現。300km/h走行を可能にしています。
インテリアや各種装備も、300km/h走行において操縦のしやすさを最大限追求し、ラウンド形状で視線移動を抑えたインパネや、ホールド性の良好なスポーツシートなどを装備。
また、スポーツカーの楽しみを最大化させる、エキゾーストシステムやノイズキャンセラー、スーパーライブサウンドシステムも装備しています。
市販には至りませんでしたが、公開当時はトヨタによるスーパーカーとも称されて注目を浴びたほか、多くの先端技術やデザインの考えが今に引き継がれ、今回のオートモビルカウンシルのショーテーマである「Classic Meets Modern and Future(過去から来た未来)」に合致する展示となっていました。
また今回、4500GTは1989年の東京モーターショーでの披露以来、36年ぶりに幕張で展示。普段はお目にかかれない非常に貴重なモデルということもあり、多くの注目を浴びていました。
SNSなどでは、「迫力ある奇抜スタイルだけど2000GTにも見える角度があるのがやっぱりいい」「このクルマを見たとき凄いクルマをトヨタは作れるんだなって思った」「流麗さとは違う、変な凄味があって世界を殴りに行く勢いを感じた」など、2000GTとの類似性を見出すコメントや、トヨタのクルマづくりにかける強い意志を感じられたという人も。
また、「当時地方に巡業してきたモーターショーで見た4500GT」「こちらも36年ぶりのご対面。これは89年当時はピンと来なかったデザインだけど、今見ると流麗な2ドアシューティングブレイクという佇まいで良いデザインだなぁと思う」と、発表当時の衝撃を思い出す人や、「後のスープラに繋がる重要なクルマですね」と次世代へのつながりを考察するコメントも見られました。
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