オプションだけで「662万円超え」も!? 最新「“超高級”SUV」どれがイイ? 「マイバッハ・レンジローバー・アウディ」イッキ乗り! それぞれの“スゴすぎるところ”とは【試乗記】

熟成された滑らかな走りは「スポーツカー」!? アウディ「SQ8 スポーツバック e-tron」

 最後は、クーペSUVのBEVとなるアウディ SQ8 スポーツバック e-tron。

 2018年にアウディ初のBEVとして登場したアウディ「e-tronスポーツバック」が、マイナーチェンジとともにネーミングを一新してSQ8 スポーツバック e-tronとなりました。

ガソリンエンジン車から乗り換えても違和感のないスムーズな走りっぷりに驚く! アウディ「SQ8 スポーツバック e-tron」
ガソリンエンジン車から乗り換えても違和感のないスムーズな走りっぷりに驚く! アウディ「SQ8 スポーツバック e-tron」

 歴代のアウディモデルではハイパフォーマンスモデルに「S」を冠している通り、今回の試乗車もフロントに1基、リアに2基で合計3基となるモーターを搭載し、最高出力503ps/最大トルク973Nmを発揮するハイパフォーマンスモデルです。

 バッテリーも114kWhと大容量で、そのわりに航続距離が482kmと控えめなのは、0-100km/h加速が4.5秒という俊足だからでしょう。

 登場当時からSUVというよりはクーペに近い、全高1615mmの低く流麗なスタイリングは健在。

 それでもベースモデルの「Q8スポーツバック e-tron」よりも20mmずつ拡張されているホイールアーチが、どことなくタダものではない雰囲気を醸し出しています。

 足元はオプションとなる22インチタイヤが履かされており、さらに迫力満点。アダプティブエアサスペンションが標準装備されており、ドライブモードを選択すると適した車高に自動的に約50mmずつ上下するようになっています。

 任意で5段階の車高調整も可能なので、荒地や雪道で気を使わずに済むのは嬉しいところ。

 インテリアはブラック基調で、今見るとディスプレイが分かれていたり段差の多いダッシュボードだったりと、少し煩雑な印象を受けました。

 でもセンターパネルがやや運転席側に向いているなど、アウディらしいドライバーオリエンテッドな雰囲気が感じられます。

 ガソリン車から乗り換えてもまったく違和感がないところは、BEV初期に登場したモデルならではかもしれません。

 ステアリングの握り心地やペダルのカッチリとした踏み心地などは、完全にスポーツカーの部類と同じ感覚。目の前のディスプレイにはS専用となるグラフィックで表示される「バーチャルコックピットプラス」が採用されています。

 そして走り出すと、想像よりもさらに軽やかさが際立つ加速フィールです。

 路面からのインフォメーションはリニアで、ステアリングにもほどよい重厚感があるので、運転している感覚がしっかりと感じられます。

 速度を上げていくほどに重心がスーッと下がり、直進安定性の高さを感じさせるところや、車線変更で見せる機敏な挙動など、いつしかSUVの域を超えてスポーツカー感覚でドライブしていました。

 また後席では、クーペスタイルなので頭上スペースがタイトなのではという心配は裏切られ、背もたれの傾斜がほどよく快適。

 Sモデルだからと覚悟したゴツゴツ感もそれほど強くなく、これはファミリーで使えるスポーツSUVなのだと感じました。

 SQ8 スポーツバック e-tronの価格は、前出の2モデルより「グンと控え目」な1492万円。ちなみに試乗車のメーカーオプションは総額75万円でした。

※ ※ ※

 こうして3台の電動化SUVを試乗してみると、それぞれの世界観やキャラクターの違いがくっきりと見えてきます。

 ショーファーカーとしても魅力的なメルセデス・マイバッハ。絶対的な安心感と優雅な時間が手に入るレンジローバー。もはやスポーツカーの域に達しているアウディ。

 好みや用途で選ぶ楽しさは、電動化が進んでもまだまだ諦めることはなさそうです。

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1件のコメント

  1. マイバッハはいかにもすぎるけど、レンジは憧れます。買えないですけど…
    ところで車内の上座は普通助手席後ろですね。タクシーの場合は運転席後ろかな。

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