オプションだけで「662万円超え」も!? 最新「“超高級”SUV」どれがイイ? 「マイバッハ・レンジローバー・アウディ」イッキ乗り! それぞれの“スゴすぎるところ”とは【試乗記】
日本自動車輸入組合(JAIA)主催の第44回「JAIA輸入車試乗会」で、カーライフジャーナリストのまるも亜希子氏が、2700万円超えの「マイバッハ」をはじめとする高級SUV3モデルを比較試乗しました。それぞれどのようなクルマだったのでしょうか。
最新の電動「“超高級”SUV」3モデルを試してみた!
欧州メーカーではいま、電動化の動きが加速しています。なかでもメルセデス・マイバッハ、レンジローバー、アウディは、EVをはじめとする電動化に積極的なプレミアムブランドといえるでしょう。
日本自動車輸入組合(JAIA)主催の第44回「JAIA輸入車試乗会」で、そんな各ブランドを代表する最新SUVを比較試乗しました。
![センターに加え助手席側にもモニター完備! 最新「“超高級”SUV」を試してみた![画像はメルセデス・マイバッハ「EQS680 SUV」]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/04/20250409_Mercedes_Maybach_EQS_SUV_001.jpg?v=1744188210)
欧州各メーカーの電動化戦略は、当初の発表よりもやや鈍化傾向にありますが、メルセデス・ベンツ、アウディ、ジャガー&ランドローバーなどは着々と持続可能なクルマ社会への布石を打っています。
プレミアムブランドが抱える顧客には社会的責任を大きく背負う立場にある方も多く、早くからカーボンニュートラル車両に興味を持ち、それを愛車やビジネスカーとすることを望む傾向が強いというのも理由のひとつでしょう。
そうした状況を受け、ここ数年でプレミアムブランドがBEV(バッテリーEV:電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)車ラインアップを拡充し、熟成を続けています。
今回はその中から、メルセデス・マイバッハのBEV「EQS680 SUV」、ランドローバーのPHEV「レンジローバー AUTOBIOGRAPHY(オートバイオグラフィー) P550e」、そしてアウディのBEV「SQ8スポーツバック e-tron」の3台をイッキに試乗してきました。
まずは、メルセデス・マイバッハ EQS680 SUVから試してみましょう。
実車を目の当たりにして、筆者(まるも亜希子)はEQS680 SUVから放たれる得体の知れないオーラに圧倒されてしまいました。
いつも試乗手順を忘れ、前のドアを開けようか、それとも後ろのドアを開けてみようかなどと、ただ乗り込むのにも逡巡してしまったくらいです。
ショーファーカーとしてのネームバリューと高い技術を有する「Mercedes-Maybach(メルセデス・マイバッハ)」ブランド初のBEVで、メルセデス・ベンツ「EQS SUV」のロングホイールベースを贅沢に使った4名の乗員のためのラグジュアリー空間となっています。
通常は5人乗りですが、軽自動車1台分にものぼるオプション価格で4人乗り「ファーストクラスパッケージ」(123万6000円)に仕上げてあるのが今回の試乗車です。
庶民感覚でのレポートで恐縮ですが、汚れを気にするような人には向かないアイボリーのレザーシートは、厚みのあるクッションでふっくらと身体に沿う心地良さ。頭を預ければフカっと埋もれるクッションもお約束です。
運転席からの眺めは、フロントガラスと3面の高精細パネルをつなげたディスプレイ「MBUXハイパースクリーン」が上下に広がっていて圧巻。太く立派なセンターコンソールが助手席とを隔てており、操作に集中できる環境となっていました。
マイバッハはいかにもすぎるけど、レンジは憧れます。買えないですけど…
ところで車内の上座は普通助手席後ろですね。タクシーの場合は運転席後ろかな。