2024年度「日本でイチバン売れたクルマ」発表! “ダントツ”「20万台超え」記録でトップはホンダ車! SUV&「背の高い軽」人気もセダン・ワゴンは不調目立つ… 販売台数ランキング発表
2024年度の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。
2024年度の販売台数ランキング発表!
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2025年4月4日、2024年度(2024年4月~2025年3月)の車名別販売台数ランキングを発表しました。

自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2024年度 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(17万1919台)
・2位:トヨタ「カローラ」(16万5448台)
・3位:トヨタ「シエンタ」(11万6368台)
・4位:日産「ノート」(9万6934台)
・5位:ホンダ「フリード」(9万808台)
・6位:トヨタ「アルファード」(8万7962台)
・7位:トヨタ「ルーミー」(8万4312台)
・8位:日産「セレナ」(8万1765台)
・9位:トヨタ「プリウス」(8万212台)
・10位:トヨタ「アクア」(7万4849台)
●2024年度 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(21万768台)
・2位:スズキ「スペーシア」(16万8491台)
・3位:ダイハツ「タント」(12万2358台)
・4位:スズキ「ハスラー」(8万9691台)
・5位:スズキ「ワゴンR」(7万5800台)
・6位:日産「ルークス」(6万8989台)
・7位:スズキ「アルト」(6万4667台)
・8位:ダイハツ「ムーヴ」(6万3512台)
・9位:三菱「デリカミニ/eK」(5万4659台)
・10位:ダイハツ「タフト」(5万1003台)
2024年度の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」が首位を獲得。2020年度からトップの座を守り続けています。
以降、2位がトヨタ「カローラ」、3位がトヨタ「シエンタ」と続き、上位10位までのう7車種をトヨタが席巻するかたちとなりました。なお、ヤリス/カローラはそれぞれシリーズの合算であるため、単一車種としてはシエンタが1位ということになります。
4位は日産「ノート」がランクイン。主力コンパクトモデルで現行は3代目。2023年12月にマイナーチェンジ後も好調に推移しています。上級モデル「ノートオーラ」も2024年6月にマイナーチェンジされ、人気です。
5位のホンダ「フリード」は、2024年6月に現行型の3代目が発売。デザインを一新したほか、2モーターハイブリッド「e:HEV」の搭載や先進運転支援「ホンダセンシング」の機能向上などを図り、発売後から支持を集めています。
6位はトヨタの高級ミニバン「アルファード」です。現行型は4代目で2023年6月に発売。2025年1月にはプラグインハイブリッドモデルや8人乗り廉価グレード追加などの改良が実施され、ラインナップの拡充を図りました。
8位は日産「セレナ」が獲得。2022年11月の6代目現行型発売後、着実に販売台数を堅持。2023年11月には電動4WDの「e-4ORCE」モデル追加が実施され、フルラインナップとなりました。
このほか、20位以内のランキングでは、9車種が両側スライドドアのミニバン、7車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種がランクインしており、スライドドアの利便性の高さとSUVのタフなデザインが支持されているようです。
いっぽう、セダンやステーションワゴンは非常に不調で、ランキングにも明確に現れています。
軽自動車の2024年度販売台数ランキングは、ホンダ「N-BOX」が1位を獲得。圧倒的な20万台超えの記録を打ち立て、10年連続軽四輪車トップ・4年連続乗用車トップに輝きました。
N-BOXの現行型は3代目。2023年10月に発売。キープコンセプトながら、視界の広さや内外装デザインをリフレッシュ。2024年9月にはアウトドアテイストを高めた新タイプ「N-BOX JOY」を追加設定し、多数のバリエーションを誇ります。
2025年度も引き継き「日本一売れているクルマ」の称号を継続できるかが注目です。
以降、2位がスズキ「スペーシア」、3位がダイハツ「タント」と、両側スライドドアを持つ「軽スーパーハイトワゴン」ジャンルが根強い人気です。
2位のスズキ「スペーシア」はN-BOXのライバルで、現行N-BOX登場翌月に3代目が発売。デザイン一新に加え、先進安全機能や快適装備の大幅な拡充を実施し、N-BOXに対抗しています。2024年9月には、やはりN-BOX同様のクロスオーバー風「スペーシアギア」をモデルチェンジしています。
3位のダイハツ「タント」は軽スーパーハイトワゴンの火付け役的なモデルで、現行型は2019年7月登場の4代目。なお、2023年から2024年上半期にかけてはダイハツの認証不正により受注停止となり、その影響でランク外となりましたが、現在は3位のポジションにつけています。
なお軽自動車でも6車種がSUVタイプ、もしくはSUV風デザインのモデルをラインナップしており、やはりここでもアウトドア映えするデザインが人気のようです。
※ ※ ※
登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2024年度の総合ランキングは以下の通りです。
●2024年度 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(21万768台)
・2位:トヨタ「ヤリス」(17万1919台)
・3位:スズキ「スペーシア」(16万8491台)
・4位:トヨタ「カローラ」(16万5448台)
・5位:ダイハツ「タント」(12万2358台)
・6位:トヨタ「シエンタ」(11万6368台)
・7位:日産「ノート」(9万6934台)
・8位:ホンダ「フリード」(9万808台)
・9位:スズキ「ハスラー」(8万9691台)
・10位:トヨタ「アルファード」(8万7962台)
2024年度では、背の高い軽スーパーハイトワゴンや手軽にアウトドア感を楽しめるクロスオーバーSUVが人気です。ミニバンも、アルファードを除いて、手頃な価格の小・中型モデルを中心に、引き続き高いシェアを獲得しています。
2020年から2024年にかけては、コロナ禍による工場の操業停止や世界的な半導体不足による長納期が問題となっていましたが、現在はほとんど解消となっています。
その一方で、近年はフルモデルチェンジを迎えた人気モデルが発売後数日で受注を停止するといったこともしばしば起きており、こうしたモデルのデリバリー遅延・集中による販売台数の変化もみられます。
また2025年度にモデルチェンジ/ラインナップ追加が予想される車種もあり、ランキングに大きな変動が生じる可能性があります。
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