「どれも同じですか? 違いはなんですか?」 人気の「コンパクトハッチバック」違いは? 「ヤリス・ノート・フィット」徹底比較! 一長一短で比べるのは難しい?
2024年度の販売台数ランキングでのコンパクトハッチバックでは、1位にトヨタ「ヤリス」、4位に日産「ノート」、17位にホンダ「フィット」がランクイン。これら3モデルはライバル関係にありつつ、それぞれに個性があります。では具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。
ヤリス/フィット/ノートを徹底比較! まずは売れているヤリスから
Bセグメントハッチバックのコンパクトカーは、登録車のエントリーモデルとして幅広い層から支持されています。
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ここでは、現在のコンパクトカー市場を牽引するトヨタ「ヤリス」。
そして販売面でヤリスを追いかける日産「ノート」、上質で快適なインテリアが美点のホンダ「フィット」の3大人気モデルをピックアップします。

現行型のヤリス・シリーズは、5ドアハッチバックのほか、3ドアハッチバックのGRヤリス、コンパクトSUVのヤリスクロスをラインナップしていますが、ここでは、5ドアハッチバックを俎上に載せます。
2024年1月にマイナーチェンジを受けたヤリスは、フロントグリルを刷新し、最新の「トヨタ・セーフティ・センス」を搭載することで、衝突被害軽減ブレーキの検出シーンを交差点での出会い頭事故に拡大。
2025年1月の一部改良で、ETC2.0ユニットの標準化など装備の充実も図っています。
力強さを印象づけるリアフェンダーなど、グラマラスなデザインが与えられ、高効率化を図るパッケージング重視一辺倒ではないことがエクステリアからもうかがえます。
足元では、「Z」と「G」、「X」、「U」のE-Fourに185/60R15タイヤと15インチスチールホイールを標準化し、「Z」に185/55R16タイヤと16インチアルミホイールをオプション設定。ハイブリッドの「G」、「X」、「U」の2WDとガソリン車の「G」と「X」は、175/70R14タイヤとスチールホイールが標準になります。
インパネは、8インチセンターディスプレイを中心に、その下のエアコンパネルやステアリングなどにハードスイッチ(物理スイッチ)を配置し、初めてでも迷わず操作できます。
後席は、開口部足元がやや狭く、頭上空間もそれなりなので乗降性は良好とはいえませんが、身長171cmの筆者が運転姿勢を決めた後方には、足元、頭上ともに実用になる空間が残されています。Bセグメントハッチバックでは、やや狭めか標準的な広さといえます。
また、VDA方式による荷室容量は209Lと同クラスでは小さく、後席前倒し時の床面とシート部分の段差もかなりあります。
ただし、「Z」に標準(ほかはディーラーオプション)のアジャスタブルデッキボードを使えば上下段に設置でき、上段にすれば段差をなくし、下段にすれば荷室高を稼げます。
装備では、マニュアルエアコンになる1.5Lガソリン車の「X」をのぞき、オートエアコンが標準。スマートエントリー&スタートシステムもガソリン車「X」のMT車をのぞき標準です。
前席両側のシートヒーターは、「Z」に標準化し、「G」にセットオプションで用意。

コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオやETCを標準装備しているのもヤリスの美点です。
そのほか、ハイブリッド車にAC100V・1500W対応のアクセサリーコンセントをオプション設定するのもライバルにはない特徴です。
最新の「トヨタ・セーフティ・センス」を標準化する先進安全装備は、全車速追従機能付/停止保持機能なしのアダプティブクルーズコントロールをCVTに標準化し、MT車はブレーキ制御付きになります。
つまり、パーキングブレーキは、電動式ではなくレバーの手引き式。そのほか、ブラインドスポットモニター+安心降車アシストを「X」をのぞいてオプション設定しています。
パワートレーンは、1.5Lハイブリッド(2WD/電気式4WDのE-Four)、1.5Lガソリン・CVT(2WD/4WD)、1.5Lガソリン・6MT(2WD)、1.0Lガソリン・CVT(2WD)。WLTCモード燃費の最高値は、1.5Lガソリン2WDの36.0km/Lで、日本車の中で最高値になります。
ガソリン車の価格帯は、165万7700円?243万5400円。売れ筋グレードでは、最上級の「Z(1.5L・CVT・2WD)」が223万7400円、中間仕様の「G(1.5L・CVT・2WD)」が197万4500円となっています。
ハイブリッド車の価格帯は、220万円?277万7500円。売れ線グレードは、最上級の「Z(2WD)」が257万9500円、中間仕様の「G(2WD)」が232万1000円です。※いずれも特別仕様車をのぞく。
ヤリスのWLTCモード燃費の最高が、1.5Lガソリンだぁ~?ふざけてるのか!!それでもプロか!間違えたでは済まされないゾ!!
記事内の2024年のノートの販売台数はノートオーラとの合算だよね。
ノート単体だとフィットとほぼ同じ。