「どれも同じですか? 違いはなんですか?」 人気の「コンパクトハッチバック」違いは? 「ヤリス・ノート・フィット」徹底比較! 一長一短で比べるのは難しい?

ヤリス、ノートに販売面では差をつけられるが良い部分も多いフィットとは

 フィットは、4代目となる現行型は日本自動車販売協会連合会による2024年度(2024年4月-2025年3月)の登録車販売ランキングでは、1位のヤリス(ヤリスクロス含む)、4位のノートに対し、17位と差をつけられています。

 しかし、走り、居住性や積載性などの中身はライバルにまったく引けを取っていません。

 ライバルに台数で水をあけられているのは、身内である「N-BOX」や「フリード」との競合もあるでしょう。

 個人的な感想ですが、初代や2代目はスポーティ路線だったのに対し、好き嫌いが分かれそうな柴犬顔になったほか、タイプ別でキャラを分けるグレード(タイプ)のわかりにくさなどもありそうです。

 現行型は2020年2月の登場以来、初となるマイナーチェンジは2022年10月で、歴代フィットのスポーティイメージを牽引してきた「RS」を追加するとともに、ハイブリッド「e:HEV」の走りを磨きあげています。

「RS」が加わったことで、その名のとおりベーシックな「BASIC(ベーシック)」、生活になじむ「HOME(ホーム)」、上質さを謳う「LUXE(リュクス)」、クロスオーバー風味の「CROSSTAR(クロスター)」、そしてロードセーリングを意味するスポーティな「RS」を設定。

 好みに応じて異なるタイプから選択できます。親しみのある顔つきだけでなく、「RS」が加わり、精悍なエクステリアを享受できるようになっています。

最近では2024年9月に「フィット」を一部改良して発売
最近では2024年9月に「フィット」を一部改良して発売

 足元は、16インチタイヤ&アルミホイールを「RS」、「CROSSTAR」、「LUXE」に用意し、それぞれ専用デザインのアルミホイールを装着。それ以外は、特別仕様車をのぞき15インチタイヤとスチールホイールの組み合わせになります。

 インテリアは、水平基調のインパネがもたらす視界の良さと開放感の高さが見どころ。シートは、上級クラス並のサイズ感と座り心地の良さが美点で、前席は座面も厚く快適な座り心地が得られます。

 後席は「センタータンクレイアウト」がもたらす足元空間の広さに加えて、シートサイズ、厚みともにBセグメントハッチバックの中でもトップレベルといえます。

 大開口部を確保するラゲッジの積載性も良好で、荷室容量は330Lとノートに10L及ばないものの、大きな荷室アンダーボックスを含めて同クラスでは大容量といえます。

 後席前倒し時も低く、比較的フラットになり、後席座面を引き上げて固定できるチップアップもフィットの特徴。前席後方にベビーカーや観葉植物などの嵩張る荷物も積載できます。

 装備は、キーレスシステムを全車に標準装備し、一部グレードをのぞきフルオートエアコンを標準化。

 前席両側のシートヒーターとステアリングヒーターは、「LUXE」に標準で、それ以外は「HOME」にオプション設定になります。

 先進安全装備では、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システムなどからなる「ホンダ・センシング」を全車に搭載。

 ブラインドスポットインフォメーションは、HOME、LUXEにオプション設定しています(特別仕様車をのぞく)。そのほか、ディーラーでの作業が必要になりますが、急アクセル抑制機能も設定されています。

 全車1.5Lエンジンとなるパワートレーンは、2モーター式ハイブリッドの「e:HEV」にFFと4WDを用意。1.5Lガソリン車もFFと2WDを設定しています。ただし、「RS」はハイブリッドもガソリン車もFFのみとなります。

 WLTCモード燃費は、ハイブリッドの30.2km/Lが最高値で、「e:HEV RS」は27.2km/Lなどとなっています。

 価格帯は、ガソリン車が172万400円?250万6900円。ハイブリッドが213万8400円?284万6800円。

 売れ筋グレードでは、「e:HEV RS」が254万1000円、「e:HEV HOME」の2WDが232万8700円、「e:HEV CROSSTAR」の2WDが262万7900円です。

※ ※ ※

 このようにトヨタ・日産・ホンダのエントリーモデルとなるコンパクトハッチバックにはそれぞれ様々な個性があります。

 後席や荷室の広さは、ノートとフィットがヤリスに差をつけていて、シートアレンジではチップアップも可能なフィットがリード。

 交差点での出会い頭事故にも対応する先進安全装備では、ヤリスが最も進んでいるといえます。

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2件のコメント

  1. ヤリスのWLTCモード燃費の最高が、1.5Lガソリンだぁ~?ふざけてるのか!!それでもプロか!間違えたでは済まされないゾ!!

  2. 記事内の2024年のノートの販売台数はノートオーラとの合算だよね。
    ノート単体だとフィットとほぼ同じ。

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