群馬~長野の新ルート「上信自動車道」ついに「県境越え」具体化で全通へ!? 国が方針を明言 嬬恋~上田「信号ゼロ」直結に大きく前進
国土交通省 関東地方整備局は2025年度の予算計画を発表。そのなかで、群馬県と長野県をつなぐ高規格道路「上信自動車道」について、県境部区間の具体化について、はじめて明言しました。
草津温泉から上田へ最短距離
国土交通省 関東地方整備局は2025年度の予算計画を発表。
そのなかで、群馬県と長野県をつなぐ高規格道路「上信自動車道」について、県境部区間の具体化について、はじめて明言しました。

上信自動車道は、「渋川伊香保IC」から分岐し、中之条町から長野原町を経て、嬬恋村まで整備中の高規格道路です。
全国的な観光地ながら、高速道路アクセスから取り残されてきた吾妻エリア。悲願の高規格道路として、気が付けば嬬恋村まで事業化済みで、半分近くが開通済みです。
いっぽう、名前のとおり本来は「群馬~長野」をつなぐ構想になっています。長い山岳区間である「鳥居峠」を抜けて、上田方面で上信越道に到達します。
長距離ネットワークを完成させる「最後かつ最重要なピース」が、この県境部区間ですが、これまでずっと、具体化検討が棚上げされてきました。
しかし、今回の20205年度予算計画で、ついに具体化への方針が明らかにされました。
詳しく言うと、2024年度計画では上信道について「計画の具体化に向けて、概略ルート・構造の検討等を群馬県及び長野県と連携して進めます」という文章でした。
いっぽう2025年度計画では「県境部付近を含む残る調査中区間の計画の具体化に向けて、概略ルートの~」と、はっきり記載が追加されたのです。
なお、上信道には並行して「JR吾妻線」が通っていますが、嬬恋村の大前駅で終点となっています。この吾妻線も、かつては県境を越えて長野県側に抜け、須坂・豊野方面へつながる計画になっていました。しかし計画は中止になり、55.3kmの長い「盲腸線」として54年が経過。今では長野原草津口駅から先の13.3kmについて、廃止も視野に入れた地元協議が始まっています。
国鉄の果たせなかった交通ネットワークの夢を受け継いで、上信自動車道はいよいよ、長野県到達への具体化の第一歩を踏み出していきます。
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