ホンダ「新型プレリュード」まもなく登場へ 24年ぶり“復活”の「スペシャルティカー」はライバルも多数存在!? 新たな「国産2ドアクーペ」はどんなモデルと競うのか
日本ブランドの「2ドアクーペ」はトヨタにも!
さらに、比較するモデルとしてもう1台挙げておきたいのが、トヨタ「スープラ」です。
余裕のあるリフトバックスタイルボディに、「直列6気筒エンジン×FRレイアウト」という高い動力性能を併せ持っています。

スープラは高性能ターボエンジンによるスポーツカーというイメージがあるかもしれませんが、実は歴代モデルでは北米市場を重視したスペシャルティカーとしての側面も持っています。
初代は「セリカ」の派生でしたが、先出のフェアレディZに触発されて登場した経緯があり、北米の上級パーソナルクーペを意識した大きなボディを採用。
さらに3代目のA70型、4代目のA80型ではシボレー「コルベット」などのように、ルーフの一部が開く「タルガトップ(エアロトップ)」仕様もラインナップするなど、ロングツーリングを楽しむモデルというキャラクターも持っていたのです。
現行の「GRスープラ(A90型)」は、先代であるA80型スープラが2002年に生産終了してから17年ぶりとなる復活を果たし、2019年にGRブランド専用モデルとして発売されました。
初代から続くスープラの伝統を守りつつ、BMWとの共同開発という新しい挑戦も話題となりました。
ボディサイズは全長4380mm×全幅1865mm×全高1275mmとワイド&ローなプロポーションで、乗車定員は2名。
3リッター直列6気筒ターボや、ベーシックな2リッター直列4気筒ターボなど、パワートレインの選択肢も幅広く用意されています。
エアロトップやタルガトップの設定はありませんが、ロングノーズ・ショートデッキのデザインや、トヨタの名車「2000GT」を意識したデザインコンシャスな意匠などは、やはりスペシャルティカーと呼ぶにふさわしい出来栄えです。
プレリュードとGRスープラではボディ構造もエンジン形式も異なりますが、「歴史ある日本ブランドのスペシャルティカーが現代に復活した」という点では、共鳴するものがあるでしょう。
ただし、GRスープラは2025年3月、一部改良と特別仕様車の発表とともに、生産終了を発表。具体的な生産終了時期は明らかになっていないものの、新型プレリュードの販売開始までラインナップされるかは微妙な状態です。
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新型プレリュードはスペックなどの詳細情報はまだ明らかになっていませんが、次世代ハイブリッドシステム「e:HEV」と、新開発でスポーティな制御を行う「S+シフト」が搭載されることは分かっています。
こうした点では、国産車として突出した動力性能を実現しているフェアレディZやGRスープラと決定的に異なる点といえそうです。
また、フェアレディZもスープラも、純ガソリンエンジンを用いたFRレイアウトで走りの楽しさを追求している一方、新型プレリュードは駆動方式については明らかになっていないものの、FFレイアウトとなることが濃厚です。
ハイブリッドによるスポーティな走りもふくめて、新型プレリュードはフェアレディZやGRスープラとはひと味違う、次世代のスポーツカーという立ち位置を築くことになりそうです。
なお、新型プレリュードは発売が近づくにつれて徐々に新情報が公開されてきており、2025年4月2日に開催のF1(フォーミュラ1)イベント「Red Bull Showrun x Powered by Honda」でパレードランが実施される予定です。
このとき、実車の内装が世界初公開されることになっており、再び注目を集めそうです。
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