トヨタ「次期ハイエース」は1ナンバーのみ? 4ナンバーは「200系継続」なの? 一方で200系再受注は今秋らしい… 飛び交うウワサの中身とは
一部仕様のみフルモデルチェンジ? いま次期ハイエースで噂されているコトとは
すっかり平常に戻った感があるハイエースですが、ユーザーの間で再び話題になったのが、フルモデルチェンジについて。
その辺りの話を、中部でハイエースの販売を行っている専門店スタッフに聞いてみました。
「200系はマイネーチェンジを何度も繰り返しながら、20年間も販売され続けてきたロングセラーモデルです。
特に標準ボディ車は、プロユースはもちろんのこと、カスタムベースとしてや、キャンピングカーのベース車両としても大変人気があります。
ただ、基本設計が古く、キャブオーバータイプということもあって、安全性能的には限界に近いと言われてきました。
そのため、数年前からフルモデルチェンジの話がメディアやユーザーの間で出始めました」
実はこの2025年1月から受注が再開された車両も、後突安全の法規対応をリアゲートなどに行った“マイチェン版”になっています。

さらに2025年秋以降にも、車両後方確認などの法規対応を追加したアップデート版が出る予定だと言われています。
このように短期間にマイチェンが繰り返されるスケジュールの中で、果たして近々にフルモデルチェンジはあるのでしょうか。前出の専門店スタッフは次のように語ります。
「現在、業界で流れている情報は、4ナンバーの標準ボディバンはほぼ現行型のままのビッグマイナー、1ナンバーのワイドボディバンはニューモデルになるというものです」
ワイドボディ車のみフルモデルチェンジというのはどういうことなのでしょうか。
現在、標準ボディ車には「スーパーGL DX」と「DX」がボディバリエーションとしてありますが、これらの全長は4695mmと4ナンバー枠ギリギリ。前出の専門店スタッフは次のように語ります。
「前突の安全性能を向上させるために車両前部にクラッシャブルゾーンを設けてしまったら、全長4700mm以下という4ナンバーサイズに収めるには現在は3000mmという荷室長を短くするしかありません。
実用空間を犠牲にしてしまったら、ユーザーからの支持を得られないということがメーカーにも分かっているのだと思います」

一方の1ナンバー車は、全長12000mm以内という条件があるため、サイズ設定に余裕があります。
そのため、新たに前部にセミボンネット化されたニューモデルに代替わりするのではないかというわけです。
ちなみに、1ナンバー・ハイエースの新型と目されているのが、2月18日にフィリピンで発表された「海外向け新型ハイエース」です。
このモデルは新しい専用プラットフォームとセミボンネット化によって、基本性能や快適性、そして安全性能を大幅に向上させています。
バンを筆頭に、コミューターやツーリズムといったバリエーションを持っているところは、200系のワイドボディ車に似ています。
トヨタは「市場状況が異なる日本においては、従来モデルのハイエースを継続していきます」としていますが、近い将来にはこのモデルを日本仕様にしたものが導入されるのではないかというのが、現在の市場の見方となっているようです。
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ちなみに、日本ではハイエースの受注が2月上旬に再びストップしており、再開は2025年秋以降になると見られています。
「ランドクルーザー」や「アルファード/ヴェルファイア」と同様に、非常にレアな車種になっているハイエース。
まだまだ“200系が欲しい”という人は多く、その動向が心配されていましたが、当分はまだ絶版にはならないようです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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