トヨタ新型「SUV」世界初公開! “340馬力超え”もアリな「パワフルモデル」! 3年ぶり顔面刷新&大幅進化の「bZ4X」欧州に登場

トヨタの欧州法人は、「bZ4X」の新たなマイナーチェンジモデルを発表しました。どのような改良が行われたのでしょうか。

トヨタ新型「SUV」登場!

 2025年3月12日、トヨタの欧州法人はBEV(バッテリー式電気自動車)「bZ4X」のマイナーチェンジモデルを発表しました。

3年ぶり顔面刷新!
3年ぶり顔面刷新!

 2022年に登場したbZ4Xは、トヨタの電動SUV戦略の中心モデルとして位置付けられており、今回の改良では充電性能や走行性能を強化し、さらなる進化を遂げています。

 3年ぶり大幅改良となった新型bZ4Xでは、新たに2種類のバッテリーが導入され、ユーザーのニーズに応じた選択が可能になりました。

 FWD(前輪駆動)モデルには57.7kWhのバッテリーが搭載され、航続距離の向上とコストパフォーマンスを両立しています。もう1つは73.1kWhのバッテリーで、FWDとAWD(四輪駆動)の両方に対応し、最大航続距離はWLTPサイクルで573kmを達成しています。

 スペックは、57.7kWhバッテリー搭載のFWDモデルで最高出力123kW(167馬力)、73.1kWhバッテリー搭載のFWDモデルで165kW(224馬力)、AWDモデルで252kW(343馬力)となっています。

 また、トヨタの電動パワートレイン技術が改良され、eAxle(電動アクスル)システムが進化しました。シリコンカーバイド(SiC)半導体を採用することで、エネルギー効率とパワーを向上させ、トヨタのヨーロッパ市場における標準モデルの中でも最もパワフルなモデルの一つとなりました。

 さらに、欧州市場では重要視される牽引能力も従来の2倍となる1500kgへと強化されました。

 充電性能の向上も大きなポイントです。新型bZ4Xには、バッテリーの温度を最適化する「バッテリープリコンディショニング機能」が標準装備され、寒冷地でも高い充電性能を維持できるようになりました。

 さらに、新たに22kWのオンボードAC充電器が設定され、高グレードモデルではより短時間での充電が可能になります。DC急速充電(CCS規格)も引き続き150kWに対応し、より利便性が向上しました。

 デザイン面では、フロントデザインが洗練され、空力性能が向上。インテリアには新しいセンターコンソールや14インチのマルチメディアスクリーンを採用し、より先進的な車内空間が提供されます。

 また、静粛性を向上させるためのサスペンション調整やボディ剛性の強化が施され、より快適な乗り心地を実現しました。

 さらに、ソフトウェアの改良により、EV専用ナビゲーションシステムが搭載されました。このシステムは、バッテリー残量に応じた最適な充電ステーションを自動でルート検索し、利便性を向上させます。

 OTA(Over-the-Air)アップデートにも対応しており、今後のソフトウェア更新による機能強化も期待されます。

 新型bZ4Xの市場導入は、2025年夏以降に欧州で開始される予定です。今回のアップグレードにより、bZ4Xはさらに魅力的な電動SUVへと進化し、トヨタの電動車戦略において重要な役割を担うことになるでしょう。

 なお、日本市場への導入については未発表です。今後の動向が注目されます。

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