ダイハツの斬新「軽SUV」に大注目! めちゃ楽しい「ターボ×4WD×5MT」も存在!? ユニークな“丸目”&カクカクボディが愛らしい「ネイキッド」の凄さとは!
かつてダイハツがラインナップしていた「四角くユニークな軽自動車」に、今でも復活を望む声が上がっています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
めちゃ楽しい「ターボ×4WD×5MT」も存在!?
最近のクルマは曲線を多用したデザインが多く、四角くカクカクした武骨なフォルムのクルマは少な目。
そんな今だからこそ、かつてダイハツがラインナップしていた「四角くユニークな軽自動車」に復活を望む声が上がっています。

そのクルマとは、20年以上も前にダイハツから販売されていた「ネイキッド」。
同車は、1997年に開催された「第32回 東京モーターショー」に出展されていた軽SUVのコンセプトカー「ネイキッド X070」が注目を集めたことから、市販化が実現したモデルです。
いつの時代も「四角いクルマが好き」というユーザーは一定数いるもので、ネイキッド X070は好評を博し、元々は市販化の予定は無かったものの、反響が大きいことから1999年11月に市販化されることになったのです。
ネイキッドは、四角くカクカクした、まるで道具箱のようなデザインが魅力的で、フロントマスクに採用された丸目のヘッドライトが可愛らしいアクセントにもなり、シンプルながら人目を引くデザインに仕上がっています。
また車名の「NAKED(ネイキッド)」は、「むき出しの」や「裸の」といった意味の英単語ですが、その命名のとおり「むき出しの素材感」をテーマにデザインが施されています。
ボディは「タフ&シンプル」を絵にかいたような箱型で、しっかり骨太なBピラーとCピラーを有することが特徴。
3分割されたフロント&リヤバンパーはオーナーが簡単に取り外せるようになっており、擦ったパネルだけ交換するといったことも可能で、ディーラーオプションなどのパーツの装着も自分でできるユニークな構造となっていました。
ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mm。ここで注目すべきは全高の値です。
現在の軽自動車は背の高い「ハイトワゴン」が一般的になっていますが、当時のクルマとしても全高1550mmは比較的低め。
これには、天地が狭い機械式駐車場にもすんなり入れられるようにという設計意図があったとのこと。
またネイキッドは、内装も個性的で綺麗なデザインでした。
直線基調のワイドなインパネには、メーターと送風孔の丸穴がくっきり目立ち、コンソールの四角さ対照をなしつつ整然とまとめられています。
このデザインのモチーフとなったのは「板金パネル」で、ここにもタフ&シンプルを感じて欲しいというデザイナーの工夫と遊び心が垣間見えます。
ユーティリティとしては、室内のインナールーフサイドに「突っ張り棒」が使えるバーエンドキャッチャーを片側4ヶ所ずつ設けています。
またCピラーには、ユーティリティナットを埋め込んだ穴を左右6ヶ所ずつ、ハッチバックドアの内側にも左右2ヶ所ずつ設けられました。
くわえて、助手席シートは前倒しすることでフラット化が可能。
さらに左右独立して取り外しができる超軽量リアシートも採用され、これは様々なシーンにおいて活躍するモデルを目指したネイキッドだけの、多彩なシートアレンジの工夫です。
パワーユニットには、660ccの直列3気筒エンジンを搭載。グレードによって自然吸気とインタークーラー付きターボエンジンが選択でき、駆動方式はFFに加えて4WDもラインナップ。
トランスミッションは4速ATにくわえて5速MTも存在したので、「ターボ×4WD×MT」という組み合わせもでき、実は想像以上に軽快なドライビングを楽しめるクルマでした。
ちなみにネイキッドに搭載されたエンジンは、1996年の軽自動車についての法改正「排気量660cc以下、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下」に合わせて新規に造られた、当時最新ものだったのです。
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このような個性を詰め込んだネイキッドですが、改良を続け販売が続いたものの、残念ながら2004年をもって生産は終了しました。
しかし現在の目で見ても、小さいながらもカクカクしたデザインはユニークで可愛らしく見えるでしょう。
根強いファンも多く、また現在はコンパクトなSUVが当時以上に人気を集めているので、今でも復活を望む声が止まない、まさに誕生が早すぎた愛すべきモデルです。
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