“鏡のルームミラー”は時代遅れ!? 車両後方をカメラで映す「デジタルインナーミラー」なぜ人気? 一度使うと手放せなくなる理由とは?
後続車両との車間距離に要注意!
見やすさという面ではアナログのミラーを圧倒するデジタルインナーミラーですが、逆にデメリットはないのでしょうか。前出のYさんは次のように話します。
「見える範囲が広いのが魅力と言いましたが、逆に広すぎて後続車との距離が遠くに見える傾向があります。まだ結構距離あるなと思ってドアミラー(サイドミラー)でも確認すると、思いのほか近くてビックリすることもあります」
多くのデジタルインナーミラーは、広角カメラで広範囲が見えるぶん、後続車が実際より遠くに感じられるようです。設定で倍率を変更(拡大)することで調整できますが、それをするとせっかくの広い視界が狭くなってしまいます。
また、雨などによる水滴でカメラからの映像が見えづらくなるという弱点もありますが、これはカメラやリアウインドウに専用のコーティング剤を塗ることで対策が可能です。

後続車両との車間距離に要注意!
数多ある社外製デジタルインナーミラーは、何を基準に選ぶべきなのでしょうか。
一度使うと手放せなくなると絶賛する中古車販売店スタッフのMさんは、次のような基準で選ぶといいます。
「まずはドライブレコーダー機能が付いているかどうかは、機能がついていないほうが安いのですが近年はほとんど差がなくなってきています。あとは、カメラの設置場所が車内か車外かです。
画質はウインドウ越しにならない車外が勝るのですが、取り付け位置によっては後続車のヘッドライトの光が干渉したり、設置が面倒といったデメリットがあります。
一方の車内は設置が楽で、リアワイパーがあれば雨天の影響をほとんど受けません。また、リアウインドウの傾斜が強いクルマの場合は設置場所が確保しにくいケースもあります」
画面(ミラー)の大きさもさまざまで、もちろん大きい方が視認性は有利ですが、車種によっては取り付けられるサイズが限られるので注意が必要でしょう。
※ ※ ※
すでに使用している人からはデジタルインナーミラーは好評となっていることがわかります。
DIYによる取り付け作業はカメラの角度調整こそ面倒ですが、取り付け自体は難しくありません。
ただ、配線処理などを考えると知識と経験のあるプロにお任せするのが良さそうです。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。



























