赤信号を無視した女、警察官に「緊急のオペがある。人が死んだらどうする」と説明… その後再三の出頭要請に応じず逮捕! 一体何が起きた?
赤信号無視で警察官に停止を求められた際、「緊急のオペがある。仕事が終われば連絡する」などと説明した会社員の女が、警察からの再三の出頭要請に応じず逮捕されました。一体何があったのでしょうか。
ネット上では「事故を起こしたらどうする」「立場を利用した悪質な行為」などの声も
2025年3月5日に兵庫県警神戸水上署は、クルマで赤信号無視をした後、警察からの再三の出頭要請に応じなかったとして、大阪市西区の会社員の女(26歳)を道路交通法違反の疑いで逮捕しました。
では、一体何があったのでしょうか。

この事案は2024年11月、神戸市内の道路上で赤信号無視をしたクルマを警察官が停止させたところ、運転していた女が「緊急のオペがある。人が死んだらどうする。仕事が終われば連絡する」などと話したことから、後ほど出頭して交通反則切符の交付を受けるよう警察官が指示したものです。
しかし、女はその後出頭しなかったほか、警察からの電話や書面での複数回にわたる連絡にも応じなかったため、このたび逮捕されました。
女は医師ではなく医療機器関連会社に勤める医療コーディネーターであり、警察の調べに対し「黄色信号だった」と容疑を否認しています。
本来、信号無視は違反点数2点の比較的軽微な交通違反であり、一定期間内に決められた反則金を納付すれば、刑事罰に問われることなく違反の手続きが終了します。
ところが今回の事案のように、正当な理由なく再三の呼び出しに応じない場合は、警察が逮捕といった強制捜査に踏み切るケースがあります。
そのため、どれだけ多忙であっても警察からの連絡には応じることが重要です。
このニュースに対してインターネット上では、「人が死んだらどうすると言うが、信号無視で事故を起こして人が死んだらどうするんだと思う」、「医療関係職という立場を利用したかなり悪質なケースでは」、「違反逃れのための言い訳なのだろう」など、批判的な声が多く寄せられました。
実際のところ、たとえ医師や医療関係者が運転するクルマであっても交通違反を見逃してもらうことはできません。
なぜなら赤信号や一時停止場所での停止といった一定の義務が免除されるのは、「緊急自動車」に該当する車両のみだからです。
緊急自動車とは緊急用務のため運転中で、原則としてサイレンを鳴らし、赤色の警光灯を点灯して走行している車両のことをいいます。
具体的には消防車や救急車、パトカーなどのほか、医師派遣用自動車、医師往診用自動車(ホスピスカー)、輸血血液製剤の運搬車などが挙げられます。
ただし緊急自動車だからといってすべての交通違反が許容されるわけではなく、歩道通行、急ブレーキ、左側追い越しなどの禁止といった制限もあります。
もし運転中に緊急自動車が近づいてきた場合、交差点付近においては交差点を避け、道路の左側に寄せて一時停止を、それ以外の場所では道路の左側に寄って道を譲るようにしましょう。
そのほか今回のニュースに関しては「その場を逃げおおせれば何とかなると思ったのかな?」、「交通違反は無視し続けたらうやむやにできるっていう説あるよね」など、逮捕された女が出頭要請に応じなかった理由を推察する声も聞かれました。
インターネット上では上記のようなウワサもよく聞かれますが、現実はそう甘くありません。
2025年1月には、2024年11月に北海道恵庭市の国道で時速54キロ超過のスピード違反をした岐阜県在住の男が、警察の再三の呼び出しに応じなかったため、道路交通法違反(速度超過)の疑いで逮捕されています。
同事案では、北海道警の警察官が男の住む岐阜県まで出向いて逮捕しており、遠方にいたとしても検挙される可能性は高いといえるでしょう。
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たとえ特殊な職業であっても、それが交通違反の免罪符になるワケではありません。
特に急いでいるときは注意力が散漫になりやすいため、そのようなときこそ、より一層の安全運転を心がけるべきといえるでしょう。
会社でオペするんかよ!!!???逮捕!といっても手錠掛けられ一時的に身柄拘束されるだけが現状。今回も含めて出頭しない違反者については反則金または罰金を3倍に引き上げるか、拘留3週間程度の罰与えないと、逃げ得だよ