トヨタ新型「セリカ」登場へ! ミッドシップ化? SUV化? ハイパワーなターボ×「高性能4WD」搭載!? 「GRセリカ」で商標登録もあった待望の「復活モデル」どんな車に?
「ラリージャパン2024」のスペシャルトークショーでその復活が明らかとなった「セリカ」。ブラジルの”特許庁”「ブラジル産業財産庁」に、「GRセリカ(GR CELICA)」という商標が出願されるなど話題豊富ですが、実際に登場する“新型セリカ”はどのようなモデルになるのでしょうか。最新の情報を踏まえて、考察します。
新型セリカどんなモデル?
ここのところ、トヨタの「セリカ」復活に関する話題をあちこちで目にするようになりました。セリカは、どんなクルマだったのか、そしてどんなクルマとして復活するのかを考えてみたいと思います。

セリカは、1970年に初代が誕生し、2006年の生産終了まで7世代のモデルが存在します。WRC(世界ラリー選手権)などでも大活躍しており、日本だけでなく、アメリカや欧州でも人気を集めています。
トヨタのスポーツカーの代表格である「スープラ」も、そもそもはセリカの兄貴分として生まれています。つまり、トヨタのスポーツカーとして、最も長く、高い知名度を誇るクルマです。
かつて、トヨタの「GR86」の初代モデルを開発しているときに、海外からはセリカにしてほしいという声も多かったと聞ききます。海外市場では、“AE86”よりもセリカの方が知られていますから、それも当然のことです。
そんなセリカには、大きく分けて2つの顔があると言えます。ひとつは、スペシャリティという「格好よくて、デートに最適なクーペ」という顔です。
そもそもセリカの初代は、1960年代に「ポニーカー」として大ヒットしたフォード「マスタング」に影響を受けて誕生しています。マスタングは、手ごろな価格でありながら、格好がよく走りもよいクルマで、若者から熱い支持を得ました。
それと同じ路線で生まれたのが初代セリカだったのです。そのため昭和の時代のセリカは、若い男女に大人気で、デートに使われるクルマとして、「デートカー」とも呼ばれていました。
そして、もう一つのセリカの顔が、WRCで大活躍した高性能なクルマというものです。トヨタはセリカを駆って、何度も世界のラリーに挑戦します。
初代モデルでの1972年のRACラリー参戦を皮切りに、1984年のサファリラリー優勝などを経て、1993年には初のWRCコンストラクターズとドライバーズの両方のタイトルを手に入れます。WRCで優勝する高性能なクルマがセリカだというイメージです。
ですから、そんなセリカが復活するとなれば、その2つの過去のイメージと無縁であることはありえません。
そういう意味で、もしもセリカが復活するとなれば、そのどちらのイメージを重視するかによって、新世代のスタイルが変わってくるのではないでしょうか。
もしも、スペシャリティを重視するというのであれば、駆動方式やパワートレインへのこだわりは小さくなるはずです。FFであるかもしれませんし、電気自動車(BEV)になるのかもしれません。
ちょうど、ホンダがスペシャリティの「プレリュード」を復活させますから、それと同じようにセリカも昔ながらの、背の低いFFベースのクーペになるかもしれません。ハイブリッドであれば、現行「プリウス」のクーペ版というイメージが近いでしょう。
また、最新のマスタングが、クロスオーバー化&BEV化したモデルも有ることを考えると、次世代のセリカも同じ路線を歩む可能性もあります。電気自動車(BEV)までいかなくとも、最新の「クラウン」と同じようにクロスオーバー化だけということもあり得ます。
デートカーとして使われることを考えるのならば、スポーティな背の低いクーペよりも、今の時代であればクロスオーバーの方が人気となるはず。それならばセリカ“クロスオーバー”がヒットする可能性は、相当に高いのではないでしょうか。商売上手なトヨタですから、売れる道を探ることは十分にあり得るでしょう。
しかし、その一方で、高性能スポーツという路線も切り捨てるわけにはいきません。今年の1月の東京オートサロン(TAS)や2月の大阪オートメッセ(OAM)では、ミドシップ化された4WDの「GRヤリス」と、改良を遂げた新たな「GRカローラ」が公開されました。
それらの兄貴分として、高性能4WDのセリカが登場する可能性もあります。さらにはミッドシップスポーツのトヨタ「MR2」が復活して、次世代セリカと統合されるという噂もあります。
その場合、パワートレインは重要です。ハイブリッドやモーター駆動の電気自動車(BEV)ではなく、エンジン、それもハイパワーなターボ・ガソリン・エンジンが搭載されることでしょう。
もしかすると、クロスオーバー化され、さらにパワートレインを複数用意するという手もあります。
格好は同じでありながら、ハイパワーなエンジン車から、ハイブリッド車、さらには電気自動車(BEV)までを用意するという方法です。これもトヨタの底力があれば実現可能な選択肢となります。
どちらにせよ、セリカが復活するのであれば、「格好良いクルマ」というポイントだけは外さないはず。これさえ押さえてあれば、話題作となることは間違いありません。一刻も早い復活の日を期待するばかりです。
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