2025年1月16日にスズキは小型ハイトワゴン「ソリオ」の一部仕様変更（マイナーチェンジ）を実施し、同日より発売しました。
　
　今回の改良では、パワートレインや安全機能に手が加えられたほか、特にフロントマスクを中心に大きくデザインが変わりました。
　
　そんなソリオですが、なかでも最も安価な「HYBRID MG オーディオレス仕様車 2WD・CVT」は、一体どのようなクルマなのでしょうか。

　ソリオのルーツは、同社の軽ハイトワゴン「ワゴンR」をベースにサイズを拡大した「ワゴンRワイド」にあります。

　その後、「ワゴンRプラス」と名前を変えながら進化を続け、2005年に現在のソリオという名称になりました。

　現行モデルは2020年12月に発売された4代目です。

　ボディサイズは全長3810mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベースは2480mmと、コンパクトながら広い室内空間を確保。

　室内は長さ2500mm×幅1420mm×高さ1365mmと、5人がゆったりと乗車できるスペースがあります。

　グレードは、「HYBRID MG」「HYBRID MX」「HYBRID MZ」の3つが基本ラインナップ。

　さらに、スポーティな外観を持つ「ソリオ バンディット」シリーズも展開されています。
　
　なかでも最もエントリーなモデルが「ソリオ HYBRID MG オーディオレス仕様車 2WD・CVT」です。

　外観は、横方向に広がるフロントグリルによって伸びやかで堂々としたイメージを演出。

　なお、HYBRID MGには、サイドアンダースポイラーやルーフエンドスポイラーは装着されておらず、シンプルなコーディネートとなっています。

　足元には、15インチフルホイールキャップを装備。

　ボディカラーは「メロウディープレッドパール」や「スターシルバーメタリック」など、全7色の豊富なラインナップから選択可能です。

　内装は広い室内空間に、ブラウンのインパネオーナメントと、シルバーのエアコンサイドルーバーガーニッシュを用いたシンプルなコーディネートに仕立てられています。

　運転席周りには、マルチインフォメーションディスプレイにウレタンのステアリングとシフトレバーを採用。

　後席は両側がスライドドアとなっており、特に左側にはワンアクションパワースライドドアも標準装備となっているのもポイントです。

　レイアウトは2列シート5人乗り仕様とし、特に後席には最大165mmの可動域を持つ前後スライドや、最大56度背もたれ部分を傾けることができるリクライニング機構を装備。

　また、荷室床下にはサブトランクと呼ばれる収納スペースも用意されています。

　安全面では、最新のデュアルセンサーブレーキサポートIIを搭載。

　ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせることで、車両や歩行者、自転車、自動二輪車を検知し、交差点での事故による被害を軽減します。

　さらに、車線維持支援機能や標識認識機能も標準装備。ヒルホールドコントロールやESP（車両走行安定補助システム）も搭載されています。

　パワートレインには、2023年12月に発売された「スイフト」と同じ、Z12E型1.2リッター3気筒エンジンにモーターを搭載したマイルドハイブリッドシステムを採用。

　トランスミッションはCVTで、駆動方式はFFです。

　この高効率なユニットにより、燃費はWLTCモードで22.0km／Lと、ソリオのなかで最も低燃費な数値を記録しています。

　なお、HYBRID MG オーディオレス仕様車 2WD・CVTの価格（消費税込）は192万6100円です。