「ジープ」vs「ランドローバー」最新モデルはどう違う!? 米・英「老舗“4WD”ブランド」を代表する2モデル「ラングラー」「ディフェンダー」を比較!【試乗記】
2024年のマイナーチェンジでオシャレ度もアップした「ジープラングラー」
現行モデルのJL型ラングラーは、2018年に日本に導入後初めて試乗した時、オンロード性能が格段に向上していて驚いたことを思い出します。
今回の試乗車は「Jeep Wrangler Unlimited Rubicon(ジープラングラー アンリミテッド ルビコン)」。ボディサイズは全長4870mm×全幅1930mm×全高1855mmで、2リッター直列4気筒ターボエンジン(最高出力272ps、最大トルク400Nm)を搭載します。

2024年にマイナーチェンジを受け、新デザインとなった伝統の「7スロットグリル」で少し都会的なイメージが加わった印象。
単にデザインを変更しただけでなく、これによってエンジン冷却性能も高まっているというからさすがです。
従来はフェンダーからニョキっとはえていたアンテナが、フロントウインドウ一体式となってスッキリとしたのも最新モデルの見分けかた。
ホイールのデザインもシルバーとブラックを使った凝ったデザインに刷新されて、市街地にも馴染みやすい要素が加わっていると感じます。
試乗車には、これからオプション装備として登場する予定だという電動ステップが装着されており、ドアを開けるとシャーっと迫り出してきました。リアドア部分までカバーされているので、乗り降りがスマートにできるようになります。
インテリアでは、マイナーチェンジによって大きくなった12.3インチタッチスクリーンが目を惹きます。
従来より5倍もの高速化が実現したプロセッサーを採用しているというアイシン製のナビは、ルート検索やリルートが早く的確。ブラック基調の落ち着いたインパネも、おおざっぱな感じではなくオシャレで使いやすいと感じました。
そしてラングラーならではのアップライトな視界によって、近くでは前後のタイヤがどこにあるのか車両感覚がつかみやすく、遠くではいつもより数台先まで見通せるようになっています。
搭載される2リッターガソリンターボエンジンは、全体的には重厚感がありながら、発進直後には軽やかさがあってストップ&ゴーがストレスにならず扱いやすいのが特徴。
もちろんミニマムな排気量なので「背中を押されるような加速」というようなパワフルさはないですが、市街地なら欲しいところで欲しいだけのパワーは十分に引き出せます。
また従来ほどではないものの、カーブでの少し深めのロールや、ステアリングの遊びが大きめなところなど、本格オフローダーらしいおおらかな操作感は健在。
マッドテレインタイヤを履いているにしては小さめながら、ゴーゴーというロードノイズや風切り音が少し響いてきて、それが冒険気分を盛り上げる演出にもなっているラングラーの世界観を楽しみました。
ジープラングラー アンリミテッド ルビコンの価格(消費税込み、以下同)は889万円です。
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