「ジープ」vs「ランドローバー」最新モデルはどう違う!? 米・英「老舗“4WD”ブランド」を代表する2モデル「ラングラー」「ディフェンダー」を比較!【試乗記】

全長5.2m超え×5リッターV8+SCで武装した「ディフェンダー130」!

 対してディフェンダーは、試乗車が2025年モデルから加わった5リッタースーパーチャージドV型8気筒エンジン搭載の「ディフェンダー130 V8 P500」だったこともありますが、ほとんど真逆ともいえる世界観が広がっていました。

 ボディサイズは全長5275mm×全幅1995mm×全高1970mm。エンジンの最高出力は500ps、最大トルク610Nmです。

最高出力500馬力! ランドローバー「ディフェンダー130 V8 P500」
最高出力500馬力! ランドローバー「ディフェンダー130 V8 P500」

 シリーズ中最長のロングボディで3列シートモデルということで、全長はディフェンダー最長の5.2m超え。

 現行ディフェンダーはちょっとポップでモダンな要素のあるデザインが好評なのですが、こちらはやや間延びしているようにも感じます。

 ただ往年のディフェンダーにはさまざまなタイプがあり、ファミリー向けや商用、災害支援用、農業用として活躍したモデルの面影を残すのは、この130なのかもしれません。

 室内に入ると、レザーでカッチリと仕立てられたシートが3列並び、頭上までゆったりとしたスペースが広がります。

 どの席でもドリンクホルダーが使えたり、ヒーターやUSBが備わるなどホスピタリティが整っているため、ロングドライブにも向いていると感じます。

 運転席に座ると、ランドローバー伝統の「コマンドポジション」。これは大きなボディでも四隅の位置を掴むことができるよう考えられた運転姿勢のことで、さすがに130では後方が遠く感じましたが、11.4インチとなったディスプレイにはさまざまな場所が死角を含めて写されるので、いざとなれば確認できるのが安心です。

 ボボボボと静かに、しかし明らかにタダモノではない音を響かせて始動する5リッター V8スーパーチャージドエンジンは、最初の2、3歩こそのっしのっしと重さを感じるものの、すぐになめらかで余裕のある加速フィールに変わります。

 市街地では2000rpmほども回せば十分とばかり、あくまで静かで上質に。

 ただし、合流加速などでひとたびアクセルを強めに踏み込めば、ゴーッという雄叫びとともに背中を蹴られるようなパワフルさに豹変。しかも、大きなボディを一糸乱れぬカタマリ感で推し進めていく感覚です。

 乗り心地も、フラットさを保っているのがすごいところ。汗一滴すら流さずに疾走しているような、清々しささえ感じる走りは圧巻でした。

 ディフェンダー130 V8 P500の価格は、1675万円です。

※ ※ ※

 こうして、どちらも四輪駆動を突き詰めてきた歴史あるクルマでありながら、ほとんど真逆ともいえる世界観を見せてくれた2台。

 自然に溶け込みながらその要素を楽しさのエッセンスとして取り入れて走るラングラー。

 環境がどう変わろうとも車内の快適性は変えずに走るディフェンダー。

 市街地+短い高速のみながら、それぞれの魅力に触れたドライブでした。

【画像】超カッコいい! 「ジープ」「ランドローバー」最新モデルを画像で見る(30枚以上)

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

1 2 3

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー