高速で前の車がブレーキ「パカパカ」点滅! 後ろの車は「ぴったり同じ速度」でついてくる… 何が起きてる!? 実は「ACC」の仕業です! 正しく使いたい「最新装備」の活用法とは

近年発売の新型車の多くに標準装備される「ADAS(先進運転支援機能)」のひとつ「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」ですが、どのような利点があるのでしょうか。

渋滞に有効! もっと活用したいACCの機能とは

 高速道路を走行中、前方を走るクルマがやたらとブレーキを踏むケースを見かけることがあります。そのいっぽうで、後続車が一定の距離を保ってぴったりとついてくることも。
 
 実はこれ、近年普及が進む「ACC」が関係しているかもしれません。一体どのような機能なのでしょうか。

激しい渋滞時、先行車に追従して走る「ACC」があれば、ドライバーの負担は大幅に軽減されます[イメージPhoto:PIXTA]
激しい渋滞時、先行車に追従して走る「ACC」があれば、ドライバーの負担は大幅に軽減されます[イメージPhoto:PIXTA]

 ACCとは「アダプティブクルーズコントロール」を指します。

 クルマに搭載した専用のセンサーとコンピュータで構成されたシステムが、アクセル操作とブレーキ操作を自動的に行ない、高速道路などの自動車専用道路で運転を支援する先進機能です。

 近年の新型車では、全車速追従機能や停止保持機能まで備わるものが一般的となりました。

 先行車に追従しながら速度の増減を自動で行ってくれるので、渋滞時などのドライバーの負担を大幅に軽減してくれます。

 当初は主に高級車などから搭載が始まった先進運転支援機能ですが、近年はコンパクトカーや軽自動車まで広く普及が進んでいます。

 ACCをオンにした状態で、たとえば速度を100km/hに設定した場合、前方車がいなければ設定速度を維持しようと自動的に加減速を行います。

 しかし、隣の車線からほかのクルマが前方に入って来た場合、あらかじめ設定された車間を保つために自動的にブレーキを掛け、速度を減速させます。

 先行するクルマが80km/hで走行していたら、設定速度が100km/hであっても先行車の速度が優先されます。

 また先行車が減速すれば、こちらも車間を保つために減速を行い、加速すれば設定速度まで追従していきます。

 かつて一部の高級車などに装備されていた従来型の「クルーズコントロールシステム」は、任意に設定された速度を一定に維持する機能に限定されるため、走行中に突然割り込まれたとしても減速はしません。

 しかしACCは、ある意味では健気に思えるくらい、あらかじめ設定された速度や車間距離を保とうとします。

 その結果、ドライバーはステアリング操作のみで、アクセル&ブレーキ操作からは解放されます。

 車種によっては、あわせて低速時のステアリング操作まで担うクルマも増えているほどです。

 この便利さをいちど味わってしまうと、次にクルマを買い換える際の必須条件として、ACCが装備されている車種を挙げる人がいるのもうなずけます。

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