トヨタ「高級“SUV”ミニバン」日本でいつ出る!? 3列シート×「豪華」内装がスゴい! 「ド迫力マスク」もカッコいい「イノーバ ハイクロス」登場の可能性とは
トヨタが新興国市場で販売する3列シートモデル「イノーバ」シリーズが「高級SUVミニバン」のようだと注目を集めています。日本での発売の見込みはないのでしょうか。
日本のトヨタラインナップにはない「SUVミニバン」という新ジャンル!
トヨタがアジア、中近東を中心に販売するMPV(Multi-Purpose Vehicle=多目的乗用車)「イノーバ」は、「豪華なSUVミニバン」と日本でも注目を集め、販売を希望する声が目立っています。
しかし、なぜイノーバは日本で販売されていないのでしょう。発売される見込みはあるのでしょうか。

初代イノーバは、2004年にデビュー。2015年に2代目へ、2022年に3代目にフルモデルチェンジして現在に至ります。
3代目はインドネシアでは「イノーバ ゼニックス」、インドでは「イノーバ ハイクロス」など、地域によって車名が異なっています。
最新モデルではTNGAプラットフォームを採用し、ボディサイズは全長4755mm×全幅1845mm×全高1780mm、ホイールベースは2850mm。日本市場ではラージサイズクラスに分類される大きさで、三菱「デリカD:5」に近いサイズ感です。
エクステリアは、SUVの力強いデザインを取り入れながら、3列シートを備えた設計となっており、日本の分類で言えばミニバンに相当します。
フロントデザインは六角形のヘッドライトと大きなグリルを組み合わせることで、迫力と高級感を演出。さらに、スタンスの良いフェンダーアーチがSUVらしい力強さを際立たせています。
インテリアでは、電動オットマン付きシートや、開閉可能な大型サンルーフ、イルミネーションランプなどの豪華装備を備え、快適性が重視された豪華仕様となっています。
後席のドアはスライド式ではなくヒンジドアを採用し、最低地上高は185mmとSUV並みの高さを確保しています。
こうしたタフなパッケージングを採用したのは、イノーバを販売する地域の道路事情に悪路も多く含まれ、スライドドアでは剛性不足による耐久性の問題が生じやすいことや、地上高が高い方が走破性に優れるといった背景があるからと見られます。
イノーバは「SUVミニバン」を目指して開発されたのではなく、大人数乗車を可能としながら、悪路走破性も考慮して開発した結果、地上高の高いSUVのようなミニバンになったのでしょう。
パワートレインには、トヨタの第5世代「THS-II」ハイブリッドシステムを搭載した直列4気筒2リッターエンジン+モーターのハイブリッドモデルが設定されており、システム総合出力186PSを発生しながら、セグメント最高の燃費性能を実現しています。
このハイブリッドシステムはEV走行の比率を60%まで高めることで環境性能も向上させています。また、一部グレードには最高出力174PSを発生する2.0リッターガソリンエンジン+CVTのガソリンモデルも用意されています。
価格は、例えばインド市場の場合、ガソリン車のエントリーグレード「G-SLF」が189万2000インドルピー(約340万円)、ハイブリッド車のエントリーグレード「VX」が259万7000インドルピー(約467万円)などとなっています。
インド市場では高い評価を受けており、2024年11月には発売からわずか2年で累計10万台の販売を達成しています。
SNSなどでは、イノーバのデザインを高く評価する声や、「SUVミニバン」という国産車ラインナップにはない新カテゴリーに興味を示す声が多数見受けられています。
ただし今のところ、トヨタからはイノーバの日本市場導入についての発表は何もなく、有力筋からの情報やうわさもない状況です。
イノーバは新興国をターゲットに開発され、日本の道路事情や法規制などに対応できない部分が多いのかもしれず、さらにヒンジドアのミニバンは日本市場では売れにくいというマーケット事情も背景にありそうです。
もし350万円ぐらいの新型SUVミニバンが発売されれば、トヨタのこれまでのラインナップにはないモデルだけに、一定の人気を獲得できるかもしれません。
イノーバの日本上陸は当面現実的ではないのかもしれませんが、期待して待ちたいところです。
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