都心部の「ものすごい崖地」にトンネルぶち抜く!?「環状第4号線」未開通部の「目白台バイパス」工事現場は今どうなっているのか

都心部の「ものすごい崖地」にトンネルぶち抜く!?「環状第4号線」未開通部の「目白台バイパス」工事現場は今どうなっているのか

都心部のトンネル工事 現場は

 東京都心部の環状道路の一つ、環状第4号線はまた半分近くが完成していない状態です。
 
 その中でも、大部分の用地取得が完了した未開通部「目白台工区」の現場はいまどうなっているのでしょうか。

突き当たりで途切れている、目白台の不忍通り。これが早稲田まで延伸する
突き当たりで途切れている、目白台の不忍通り。これが早稲田まで延伸する

 完成した街のように見える東京も、かなり古くからある都市計画が令和の今になっても実現していない場所がところどころにあります。

 建設中の道路、環状第4号線(以下、環状4号)もその一つ。第二次世界大戦からの復興を目指すための都市計画道路として1946年、建設が決まりました。

 港区港南三丁目を起点に、白金台、国立競技場、西早稲田、本駒込、日暮里を経由して江東区新砂三丁目へ、ぐるりとつなぐ道路です。開通済みの区間は「プラチナ通り」「外苑西通り」「不忍通り」などの名称があります。

 もっとも、そのルーツをたどると大正時代に後藤新平・東京市長が立案した関東大震災からの復興計画にも盛り込まれているため、検討が始まってから約100年をかけつつ、未だ建設が続いていることになります。

 また、すでにできている場所と事業中(工事中や工事の計画のある部分)の場所が混在する道路です。今回はこれから工事が本格化する、目白台の現場を取材しました。

 東京都第六建設事務所の「事業概要」によると、全長28.8キロメートルの環4のうち、目白台の現場では775メートルの道路が事業中。現場の区間を住所で示すと、「新宿区西早稲田三丁目」から「文京区目白台二丁目」までとなっています。

 まず、西早稲田の現場を確認しました。都電荒川線(東京さくらトラム)が通る東西道路「新目白通り」へ、南から下り坂で4車線道路が接続します。これが開通済みの環4の一部です。今はT字路ですが、将来的にはこのまま北へ伸びていき、護国寺・田端方面の道路(ここでは不忍通りという名前になる)へつながっていく計画です。

 T字路の交差点北側に、工事現場でよく見るパネル型のゲートがありました。

 近づいて見ると、これから使われるのか、たくさんのガードレールが置かれており、事業が進行中であることを伺わせます。

 交差点北側で神田川を渡る橋は、すでに完成しています。車道と歩道を分けるガードパイプもすでに設けられており、この部分に関してはどういった道路になるか明確にイメージできる場所でした。

 しかしその先の現場は、まだ「空き地がある」程度で、完成形はイメージできません。

 計画では、神田川の北に立地する日本女子大学附属豊明小学校の下にトンネルを通します。フェンス越しに北側を見ると、崖地がそびえ立ち、遥か上を目白通りが走っているのが分かります。もちろんこんな高低差はつなげられないので、崖をぶち抜いてトンネルで目白通りと立体交差していく計画になるのも、納得の場所でした。

【画像】東京とは思えない!? 未開通の「環4」目白台工区の「すごい工事現場」を見る(30枚以上)

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