コンパクトだけど「めちゃ速い」! ちょうどイイサイズ×「高性能エンジン」の「ホットハッチ」何がいい? クルマ好きも注目な「実用スポーツ」魅力は?

高性能スポーツカーは皆の憧れですが、性能を持て余してしまい、日常では使いにくい面もあります。その点、コンパクトカーの高性能版「ホットハッチ」には、実用性と面白さを兼ね備えています。どんな魅力があるのでしょうか。

「ホットハッチ」の魅力とは

 高性能なスポーツカーは誰もが憧れる存在ですが、その高い性能を一般道で試すわけにもいかず、実際は性能をかなり持て余してしまうものです。
 
 その一方、コンパクトカーの高性能版である「ホットハッチ」は走りと実用性を兼ね備えており、特に欧州ではいまだに根強い人気を誇るジャンルとなっています。
 
 国産車でもホットハッチに該当するモデルは存在します。一体どのような魅力があるのでしょうか。

スズキのホットハッチ「スイフトスポーツ ZC33S Final Edition」
スズキのホットハッチ「スイフトスポーツ ZC33S Final Edition」

 ホットハッチというジャンルは、厳密な区分けはないのですが、一般的にBセグメントに属するコンパクトハッチバックに、そのクラスとしては高性能なエンジンを搭載し、スポーティな走行に耐えられるように調整された足回りとスポーティなパーツを装着したモデルのことを指します。

 速そうなデザインの2ドアクーペや2シーターモデルなど、実用性を犠牲にしたスポーツカーとは異なり、ホットハッチはベースとなるコンパクトカーが持つ利便性や取り回しの良さはほぼそのままに、スポーツ走行を楽しむことができます。

 ホットハッチが人気になったのは、1970年代半ばに登場したVW「ゴルフ GTI」とも言われていますが、日本では1980年代後半あたりから増えた印象があります。

 今でも現行モデルがクラス最強スペックを誇るホンダ「シビック SiR/タイプR」に加え、軽自動車の出力の自主規制が設けられる発端となったスズキ「アルトワークス」のほか、トヨタ「スターレット GT/グランツァ」、日産「パルサー GTI-R」などが登場しました。

 現在ラインナップされるホットハッチといえば、トヨタ「GRヤリス」「GRカローラ、スズキ「スイフトスポーツ」に加え、モータースポーツのベース車両となるマツダ「MAZDA2 15MB」などが該当するでしょう。

 一方で、見た目は普通のコンパクトカーとあまり変わらないこともあり、ホットハッチを乗ったことがない人にすれば、何が良いのか分かりにくいかもしれません。

 スイフトスポーツに乗るYさん(50代・男性)にその魅力を聞いてみました。

「自分も若いときはコンパクトカーに乗っていたのですが、それ以降はセダンやミニバンなどを所有していました。快適で便利ではありますが、運転して楽しいとは思えませんでした。

 安全な速度でもスポーティな感覚が楽しめるクルマが欲しくなって、スイフトスポーツに乗り換えました」

 スイフトスポーツは、スズキのコンパクトカー「スイフト」をベースとしたスポーツモデルで、3ナンバーのワイドボディに1.4リッターターボエンジンを搭載したスポーツモデルです。

 高性能な走行性能を実現しているのはもちろんなのですが、普段使いでも違和感なく使えるのが魅力だとYさんは言います。

「いつもは普通のハッチバックとして使え、時と場所によってはスポーツ走行も楽しめるのがホットハッチの魅力だと思います。

 コーナリングも、ハッチバックは後ろ(リア)が軽いので、フロントタイヤがしっかり接地していれば気持ち良く旋回できます。

 また制限速度内でもスポーティさを感じられるのは大きな魅力だと思います」(スイフトスポーツのオーナー Yさん)

 一方でホットハッチは実用性は高いものの、コンパクトカーベースなので後部座席の居住空間は狭めで長距離移動などは快適とは言えないというデメリットもあるそうです。

 荷室が狭いという意見もありますが、これはそもそもハッチバック全般に言えることですので、それほど不便は感じていないとのこと。

「流麗なルーフラインのクーペやスポーツカーのほうが、見た目のインパクトはありますが、ホットハッチは普段は目立ち過ぎず、時にはスポーティにも走れて、高速道路だって最初の加速は抜群なので合流もしやすく気に入っています」(スイフトスポーツのオーナー Yさん)

※ ※ ※

 本格的なスポーツカーのような華やかさはありませんが、気軽にスポーティ気分が味わえるのがホットハッチの魅力です。

 ハイパワー&軽量ボディならではの加速感など、多くの人に味わってほしいものです。

【画像】超カッコいい! これが現行モデル最後の「スイフトスポーツ」です! 画像を見る(30枚以上)

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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