ホンダのプライドか、新型「レジェンド」売れなくても手を抜かず大幅進化
もともとよくできていた現行ホンダ「レジェンド」が丸3年が経過し、マイナーチェンジを実施しました。見た目を大きく変更した新型「レジェンド」の走りはどう進化したのでしょうか。
現行型になって丸3年経過で登場した新型「レジェンド」
ホンダのフラッグシップセダンである「レジェンド」は現行型になって丸3年が経過し、マイナーチェンジを実施しました。現行「レジェンド」はデビューした時から完成度は高かったのですが、今回のマイナーチェンジでさら進化したことは、運転してみると即座にわかりました。
5代目となる現行型レジェンドが発売されたのは2015年2月です。3.5リッターV6エンジンに世界初の3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドSH-AWD」を組み合わせた、ホンダならではの独創的な高級セダンは、ホンダの量販モデルにおけるフラッグシップモデルと位置づけられています。
「レジェンド」は700万円を超える価格ゆえ、購入対象者は限られてしまいますが、実車に触れると感心させられる点が多いです。
この車格のセダンに求められる高級感と快適性はもとより、ハンドルを切り、アクセルを踏むことそのものが楽しみとなる、このクラスのセダンとしては望外といえるドライビングプレジャーをも身に着けていました。
結果、新世代のホンダデザインとホンダが誇る最新のテクノロジーを融合させた、いかにもホンダらしい高級セダンに仕上がっています。
新型「レジェンド」開発責任者の青木仁LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)は、「お客様にうっとりとしていただけるような上質なスポーツセダンを目指し、フルモデルチェンジ並みに磨き上げてきました。そのためスタイリングの刷新と走りを進化させることを狙いとし、ホンダのフラッグシップとして世界の頂点を目指し挑戦して参りました。
ホンダらしい心昂ぶらせる走りを追求し、ドライバーの意思を読み取るってくれるかのような忠実性と、クルマが常にコントロール下にあるような安心感によって実現する、かつて誰も経験したことのないクルマとの一体感を実現しました」と語っています。
新型「レジェンド」初めての公道試乗でみせた完成度
今回のマイナーチェンジでエンジンの変更はありませんが、単体で314馬力を発生する3.5リッターV6エンジンの力強く伸びやかに吹け上がるさまは、さすがはエンジンでならしたホンダだと感じました。
走りの良さをさらに高めるため、足回りのサスペンションセッティングは変更されています。これにより滑らかで上質なドライブフィールが実現しています。
それに加え、「レジェンド」の特徴である「スポーツハイブリッドSH-AWD」が、コーナーを曲がるときに内輪の減速力を強めたり、外輪の駆動力を大きくしたりするので、とても車両重量が2トン近いクルマとは思えない自然な旋回フィールを実現してくれました。