道路バイパス計画「新規事業化」次はどこ!? 千葉に埼玉…2025年春の「国土交通省 新予算」5つの“有力候補”路線は一体どこなのか

悲願のあの高規格道路も!?
今や、東名・新東名から修善寺を越えて、月ヶ瀬まで高規格道路が整備され、信号渋滞とは無縁で到達できるようになりました。下田側でも「河津下田道路」12.5kmが事業化済みで、一部開通しています。
最後に残った「事業化すらまだ」の区間が、最大の難所である「天城峠越え」の区間です。
天城峠道路工区はすでに都市計画決定も環境アセスメントも完了していますが、2023年に、北側の「月ヶ瀬~茅野」だけつまみ食いのように先行事業化されました。
天城越えの本番は残りの約16kmです。沿線自治体も早期事業化を要望しています。先行事業化から2年が経過し、先述のとおり準備万端ではあるので、そろそろかもしれません。
■新山梨環状道路 北部区間(塚原~牛句)
甲府盆地を信号ゼロでぐるりとつなぐ高規格道路で、中央道と中部横断道、西関東連絡道路を相互に連絡し、国道20号や国道52号にとっても大混雑の甲府市内周辺を必死で抜ける必要が無くなります。
気が付けば、ぐるり一周の全線事業化まで「あと1工区」を残すのみになりました。それは甲府盆地北側で、甲斐市から昇仙峡入口を経て甲府市東側に至る北部区間のうち、途中の「塚原~牛句」の4.5kmです。
東隣の「桜井~塚原」工区は、2024年に新規事業化されたばかり。どちらの工区も、他工区とは異なり山岳区間をトンネル主体で抜けていくため、調査設計には時間がかかることが予想されます。
年間予算には限りがあるので、まずは桜井~塚原の設計をしっかり固めてから、次の工区に予算を回していくという動きになることも十分考えられます。そのため「2年連続で新規事業化」の可能性は少し厳しいかもしれません。
ただし、これまで2014年(落合西~広瀬)、2016年(広瀬~桜井)と短いスパンで事業化してきた例もあります。果たしてどうなるのでしょうか。
■中部縦貫道 高山東道路(日面~久手)
福井~高山~松本をまっすぐつなぎ、今まで山道しかなかったルートに「トラックもバスも通りやすい高規格道路」を整備するのが中部縦貫道です。
福井側は北陸道~東海北陸道の全通まで、あと1工区の工事を残すのみ。いっぽう高山~松本は、ようやく高山市街をまたいだ工区を工事しているところです。
高山から上高地までは、30km以上延々とつづく山道がドライバーを疲弊させます。まずは安房峠の手前の約20km(日面~平湯)で計画段階評価がおこなわれ、2023年に概略ルートが決定しました。
しかし、ここもやはり「細切れ事業化」という形で、2024年に平湯側(東半分)の「久手~平湯」だけが先行で事業化されました。理由は同様に、2本の長大トンネルを設計しなければならないため、工区分割して堅実に予算配分して進めていく思惑がありそうです。
とはいえ、他路線同様に地元の期待は高く、重要物流道路の候補路線として優先順位の高い高山~松本の中部縦貫道。国のさじ加減次第では、2025年度に早くも追加で事業化される可能性もありそうです。
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