道路バイパス計画「新規事業化」次はどこ!? 千葉に埼玉…2025年春の「国土交通省 新予算」5つの“有力候補”路線は一体どこなのか

政府の「2025年度予算」取りまとめも大詰めになってきています。2025年度に「新規事業化」しそうな道路計画のうち、注目される主要ネットワークの延伸工区をピックアップして紹介します。

新たにスタートする道路事業の候補は

 政府の「2025年度予算」取りまとめも大詰めになってきています。
 
 国土交通省の道路計画も、毎年各地で、新たな工区が「新規事業化」を果たしています。
 
 では、2025年度に新たに事業化しそうな工区は一体どこなのでしょうか。

一部開通済みの北千葉道路。将来は外環道と成田空港を直結する(画像:Google Earth)。
一部開通済みの北千葉道路。将来は外環道と成田空港を直結する(画像:Google Earth)。

「事業化しそうな工区」の判断軸となるのは、計画段階評価で概略ルートが決定され、都市計画決定も環境アセスメントも完了していることが最低条件です。今年はそのあたりが各地で大幅に進みましたが、逆に言えば2025年度の新規事業化には間に合わず、「2026年度以降に期待」となるでしょう。

 とはいえ、事業化の準備万端となっている工区は複数存在します。首都圏周辺を中心に、主要な5つの工区を見ていきましょう。

■北千葉道路【側道部】東松戸~鎌ヶ谷

 北総線(成田スカイアクセス線)に並行して、鎌ヶ谷から千葉ニュータウン、成田空港方面へ伸びているバイパス道路ですが、将来は「外環道(国道298号)から分岐して鎌ヶ谷へつなぐ」ルートが整備されます。

 その外環分岐部分ですが、2024年度に西半分である「外環道~東松戸」が先行して事業化されました。都市計画決定と環境アセスメントは鎌ヶ谷まで完了しているのにも関わらず、「細切れ事業化」となった形です。

 当然、千葉県や沿線自治体は、早期の全線事業化を要望しています。先述のとおり準備は整っているので、追って残りの5.5kmも近いうちに正式発表となりそうです。

 ややこしいですが、以上は「無料の側道部分」の話。将来的には外環道~鎌ヶ谷でトンネル+高架の「有料道路部分」が追加整備される計画で、事業化済みなのは外環道分岐からの1.9kmのみ。こちらはこちらで、2025年度にさらなる工区が新規事業化されるかもしれません。

■東埼玉道路【有料部】松伏~春日部

 パンク状態の国道4号の別線ルートとして、外環道「草加八潮JCT(仮)」から北へ分岐し、越谷レイクタウンから松伏町を経て、春日部市内で国道4号に合流するものです。

 北千葉道路と同じく、信号交差点のある無料の側道部と、高架で信号スルーの有料部が同時並行で進められています。

 側道部は、外環道から春日部まですでに事業化済み。松伏町まで2025年内に開通予定です。さらにその先、春日部方面の工区も、現地では改良工事や橋脚工事が進められています。

 いっぽう有料部は、まだ松伏町までしか事業化できていません。2020年に事業化し、2022年にようやく準備工事が始まっていて、地上の無料部を追いかけるように工事が進行中です。

 松伏までの事業化から5年が経過し、春日部までの地上工事も進捗が見えてきたなか、沿線自治体からは有料部についても早期の事業化を要望し続けています。そろそろかもしれません。

■伊豆縦貫道 天城峠道路(茅野~河津)

 伊豆半島の先端である下田は、関東周辺の住民にとってメジャーな観光地であるにも関わらず、高速アクセスが存在しないため、小田原・沼津方面から延々と下道を走行しなければ到達できない状況でした。渋滞もひどく、災害で不通になることも。そこで伊豆半島の中央部を南北につらぬくのが「伊豆縦貫道」です。

【画像】超便利!? これが今年期待の「バイパス道路計画」の全ルートです(30枚以上)

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