クルマのバンパーにある「謎のフタ」の正体は!? 中身は驚きの光景 知らないと「帰宅不能」になるかも!? 実際どうなのか
クルマのバンパーをよく見ると、どこかに四角や丸い形をした「フタ」があるのに気づきます。この「謎のフタ」の正体はいったい何なのでしょうか。
謎の「フタ」 実際どうなのか
クルマのバンパーをよく見ると、どこかに四角や丸い形をした「フタ」があるのに気づきます。
【画像】「ええぇぇ!」これがバンパーの「謎のフタ」の正体です(18枚)
普段は気づかず、買ってから手放すまで全くお世話にならないかもしれません。この「謎のフタ」の正体は一体何なのでしょうか。

このフタは、フロントバンパーとリアバンパーの両方に取り付けられています。と言っても、そもそもこれが「フタであること」すら気づかない人も多いでしょう。
そもそも、穴もレバーも無いので、フタを開ける方法すらわかりません。実は、工具を差し込むことでフタが外れる仕組みになっています。
例えば日産の取扱説明書では「先の細いお手持ちの工具を布などで覆い、フロントバンパーのカバーの溝に差し込んでカバーを外します」と具体的な方法が書かれています。
工具というのは、車載工具であれば先の薄い小レンチや、マイナスドライバー、あるいはキーでもいいかもしれません。バンパーは樹脂製なので、そこまでの力は必要ないでしょう。
さて、フタを外した中身はというと…よく分からない「穴」があるだけです。
実はこれ、クルマを牽引するための「フック」を「差し込むための穴」なのです。
旧来のクルマは多くの場合、牽引フックが車体底面に取り付けられていて、そこへロープなどで牽引車につないでいました。
それに代わって主流になっているのが、このバンパー穴を通した「フック別付け」の牽引方法なのです。
もちろんバンパーにフックを取り付けるわけではありません。引っ張るとバンパーがすぐバリバリと壊れてしまいます。そうではなく、バンパーの穴を通して、頑丈なボディに直接取り付けているのです。
万が一、走行中にクルマが穴や溝、砂利や滑る路面などでスタックしたり、バッテリーが上がって動けなくなってしまった時には、この穴の存在を知らないと「フックが無い!どうやって牽引してもらえばいいの?」と途方に暮れることとなります。
普段から、フック穴の開け方や、フック本体の場所、そしてフックの穴への取り付け方を把握しておくといいでしょう。