足元ほぼ水面!? 異色の「阪急武庫川新駅」いよいよ整備本格化! 「川をまたぐホーム」に西宮市・尼崎市が計2.5億円予算計上へ 2026年度着工めざす 新たな「幹線道路」も予定
兵庫県西宮市は2025年2月11日、令和7年度の予算案を発表。そのなかで、尼崎市との市境部に設置予定の「阪急武庫川新駅(仮)」について、予算を拡充するとしています。
駅設置と周辺道路の整備本格化へ
兵庫県西宮市は2025年2月11日、令和7年度の予算案を発表。
そのなかで、尼崎市との市境部に設置予定の「阪急武庫川新駅(仮)」について、予算を拡充するとしています。

武庫川新駅は、阪急神戸線の西宮北口~武庫之荘に位置しています。両市の間には武庫川が流れていて、駅はその武庫川をまたぐように設置されます。
ちょうど武庫川の橋梁は上下線の橋桁が互いに離れているため、その隙間にホームを設置することになります。西宮市側、尼崎市側にそれぞれ出入口が作られます。すぐ南に名神高速があり、西宮側には「中津浜線」、尼崎側には「尼宝線」という南北幹線道路が走っています。
並行する阪神電車にも「武庫川駅」がありますが、こちらもやはり「川の上にホームがある」という珍しい構造で有名です。似た事例は都営地下鉄新宿線の東大島駅など数例です。
阪急武庫川新駅が開業すれば、ただでさえ珍しい水上ホームが同じ川に複数存在することになり、さらに異例のこととなります。
公表されているスケジュールでは、2026年度に着工、2032年度に完成予定となっています。
さて、着工を目の前にして、いよいよ事業は本格化していきます。
西宮市では新駅設置事業の2025年度予算を、前年の約3倍となる約9600万円に拡充。駅詳細設計や周辺整備検討を行うとしています。尼崎市では2025年度予算で新規事業化。約1億5400万円を確保しています。
新駅周辺は狭隘な路地が続き、既存駅や幹線道路、バス路線へのアクセスに課題を抱えていました。新駅設置によって、地区の新たな発展が期待されています。
なお駅設置だけでなく、周辺町づくりとして走りやすい道路の整備も計画されています。まずは両側でアクセス道路が整備されるほか、西宮市側では中津浜線へつながる都市計画道路「甲子園段上線」の整備も計画されています。
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