1000万円くらい? ランクルよりデカい! 全長5.3m超え日産新「パトロール」 激レア試乗で何が分かった? 日本に来る可能性は? 今こそ「やっちゃえ日産精神」で日本導入を!

2024年秋に日産「パトロール」はフルモデルチェンジし、フレームも含めて車体設計を刷新した新型へシフトして、7世代目となりました。中東で試乗した印象はどうだったのでしょうか。

新型パトロールは日本で売るのか?

 かつて、日産が販売していたSUV「サファリ」。

 2007年6月をもって日本での販売を終了しましたが、中東やオセアニアなど海外向けは「パトロール」という名称で販売が続いています。

 また北米向では「アルマーダ」としても販売。アルマーダはかつてパトロールとは異なるモデルでしたが、2010年に登場した6世代目のパトロールからは両者が統合されています。

 そんなパトロール(アルマーダ)は日本やってくる可能性は無いのでしょうか。

日本には来ないの? 日産「パトロール」
日本には来ないの? 日産「パトロール」

 2024年秋にはそんなパトロールがフルモデルチェンジし、フレームも含めて車体設計を刷新した新型へシフト。7世代目となりました。

 筆者はさっそく中東へ飛び、試乗してきました。

 実車に触れて感じたのはまずよく比較されるトヨタ「ランドクルーザー300」とのサイズ。

 パトロールはランドクルーザーよりも一回り大きな車体(全長5350mm×全幅2030mm)で、365mm長くて50mmワイドです。

 そして室内に入ると、そのラグジュアリーな仕立てに驚きました。

 インテリアは14.3インチのディスプレイが2つダッシュボードの先進性が印象的で、オフローダーらしい安定感を求めたランドクルーザー300とは方向性の異なるもの。

 そしてハイライトは上質感で、お世辞抜きにランドクルーザー300レベルを凌駕。これはレクサス「LX」の領域でした。

 日産のフラッグシップSUVとしてプレミアム感を際立たせてきていることを実感します。

 エンジンは2タイプを搭載し、ひとつは従来モデルからの継承となる排気量3.8LのV6自然吸気で320ps。

 もうひとつは高性能耐タイプとなる3.5LのV6ツインターボで431ps。ガソリンエンジンながら700Nmという極太トルクを発生するのも驚きです。

 VR35DDTTというこのエンジンはパトロールに搭載するために作られた新設計で、日産としては最後の開発となるピュアエンジン(モーターを組み合わせないエンジン)と噂されるもの。

 そしてVRという型式からピンと来る人もいることでしょう。「スカイライン400R」や「フェアレディZ」に搭載するVR30DDTTとも血縁関係があり、その排気量アップ版と考えればいいでしょう。

 ブロックは新設計ですがボアは86mmと共通で、ストロークを14.2m拡大して排気量を上げています。

 実際にドライブしてみると、怒涛のトルクとパワーによる力強い加速だけでなく、エンジンの精密感が伝わってくるレスポンスや反応の鋭さ、そして高回転の盛り上がりなど官能性能でも魅力的。

 SUV用のユニットとは思えないパフォーマンスで運転する喜びを高めてくれるものでした。

激レアな体験!? 日産「パトロール」に試乗してみた!
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 そんな新型パトロールで印象的だったのは、オンロード走行性能の高さ。

 9速ATに後輪駆動ベース電子制御4WDを組み合わせる本物のオフローダーなので悪路走破性が高いのは当然ですが、オンロードでの走りも予想を超えるレベルに仕上げられていたことに驚きました。

 試乗車はエアサスが採用されていたこともあり、まずラダーフレーム車とは思えないほど突き上げがなくて乗り心地が快適。

 そのうえでハンドリングも反応遅れが少なく素直。そしてハイライトは、日本の制限速度を大きく超えるような速度域での安定性が極めて高かったことです。

 超高速領域でまったく不安がないどころか、驚異的な安心感といっていいレベルでした。

 定評のあるオフロード走破性は従来から継承しつつ、オフローダーとは思えないほど優れたオンロードでの超高速巡航性能を持っています。

 そのハイレベルなバランスが新型パトロールのハイライトと言っていいでしょう。

 さて、そんな新型パトロールですが、日本に住む私たちにとって気になるのは「日本でも売る予定があるのか?」ではないでしょうか。

 日産ファンとしては、日本での販売も期待したいわけにはいきません。果たして日本販売の予定や可能性はあるのでしょうか。

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