1000万円くらい? ランクルよりデカい! 全長5.3m超え日産新「パトロール」 激レア試乗で何が分かった? 日本に来る可能性は? 今こそ「やっちゃえ日産精神」で日本導入を!

砂漠と言えば…ラクダ?
砂漠と言えば…ラクダ?

ランクルのライバルとなる「パトロール」日本導入は? 日産の回答は?

 日産広報部によると「現時点では予定がない」といいます。

 日本では20年弱もサファリを販売しておらず、また2007年に販売を終えた理由が「販売数が少ない」という理由だったことを考えると、新型が登場したとはいえ日本販売のハードルは低くないでしょう。

 しかし「状況次第では日本でも販売できる可能性」もいくつか考えられます。

 まずは、右ハンドルの設定があること。

 メインマーケットとなる中東向けは左ハンドルで、アルマーダとして販売される北米向けも左ハンドルです。

 しかし、パトロールはオーストラリアでの販売も予定されていて、オーストラリアは日本同様に左側通行。

 つまり右ハンドル仕様が存在するのです。右ハンドル仕様が存在するか否かは、日本導入のハードルを左右する重要な要素です。

 ふたつめは、日本で生産していること。

 パトロールやアルマーダはすべての車両が日本にある九州工場で作られ、海外へ向けて輸出されます。

 海外生産車を日本向けに輸入するのはハードルが高いですが、日本生産であれば幾分かは低くなります。

砂漠でも難なく走る日産「パトロール」
砂漠でも難なく走る日産「パトロール」

 そして3つめは、SUVブームという追い風。

 いま、乗用車市場におけるSUV比率は2007年とは比較にならないほど拡大しています。

 たとえばトヨタでは、日本販売を終えていた「RAV4」を現行型で復活させて人気モデルとなりました。

 さらに、フレームSUVのランドクルーザーもかつてとは比較にならないほどの販売台数となっています。

 同じくフレームSUVのスズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」はデビューから6年以上たつ現在でも長期の納車待ちが発生。

 さらには、5ドア仕様の「ジムニーノマド」は発表後わずか4日で5万台近い受注が入ってオーダーストップに。

 SUVを取り巻く環境はかつてとは大きく変わっているのです。となれば「そろそろパトロールも」とついつい期待したくなるのも当然の成り行きでしょう。

 日産関係者は「もし日本へ導入するとしても、価格は1000万円くらいになってしまうだろう」と言います。

 確かにそのプライスともなれば手が届く人は限られていますが、今の日産に必要なのはファンを作ること。

 現行型GT-R生産終了へのカウントダウンもはじまったいま、日産には“憧れ”となる存在が必要なのではないでしょうか。

 誰もが手が届くモデルではなく、日本へ導入したとしても多くの販売が見込めるわけではない。

 しかし、ブランドイメージ向上のために、そして日産ファンを育てるためにはこういった存在が欠かせないのです。

 こういう時こそ「やっちゃえ日産!」の精神で、チャレンジするべきだと筆者は考えますが、いかがでしょうか。

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Writer: 工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。

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