スバル「レヴォーグレイバック」最大の魅力は“高さ”にあり!? ワゴン車ベースの「都会派SUV」一体何がスゴいのか?

スバルのワゴンSUVとして「レヴォーグ レイバック」がラインナップされています。「レヴォーグ」の地上高と車高を上げた同車ですが、一体何が魅力なのでしょうか。

「レヴォーグ」より地上高&車高が少し高い! メリットは?

 スバルのSUVはアウトドアイメージの強いクルマが多い中、「レヴォーグ」に2023年秋に加わった「レヴォーグ レイバック(以下、レイバック)」は、都会的なイメージのSUVとして新たなポジションを築くことを目指した、ちょっと異色の存在です。

スバルのワゴンSUV「レヴォーグレイバック」
スバルのワゴンSUV「レヴォーグレイバック」

 スポーティなイメージを持ち味としているベースのレヴォーグに対し、「アーバン&ラグジュアリー」をコンセプトに企画されたレイバックは、30~60代のファミリー層に向けて、洗練されたモダンなデザインと、大切なパートナーとリラックスした時間をすごせるクルマを目指しています。

 レイバックは2023年10月25日から2024年年末までに、1万3989台が販売され、レヴォーグ全体での構成比では49%と、ほぼ半分に達しています。レヴォーグが好きで、レイバックのようなテイストのSUVを待っていたという人は少なくなかったといえそうです。

 そんなレイバックで少し長めのドライブに出かけてみました。

 外観を改めて見てみると、ベースのレヴォーグに対して、レイバックは内外装の雰囲気もだいぶ変わっていますが、最大のポイントは“高さ”にあります。地上高と車高が上がると、どんないいことがあるかを考えながら乗ってみました。

 レイバックのボディサイズは全長4770mm×全幅1820mm×全高1570mmと、レヴォーグより15mm長く、25mm幅広く、70mm高くなっています。最低地上高がベースのレヴォーグよりも55mm高い200mmとしたことで、運転席は成人男性がちょうど腰を降ろしたところにシートがあって、より乗り降りしやすいように感じられます。

 シートの位置が高くなり、ヒップポイントも上がってアイポイントもほどよく高くなったことで、もともと良かった視界がさらに良くなっています。

 スバルは運転時の視界に非常に力を入れていて、レヴォーグも死角が小さくて見晴らしがいいと感じていましたが、レイバックはもっと良くなり、とくに右左折時の見切りがとても良いことに感心しました。

 また、ブラック×アッシュにカッパーステッチを施したコントラストが映えるインテリアも備わり、シックで上質な雰囲気を好む人も少なくないことでしょう。

 さらには、視界がいいのは車外だけでなく車内も同じで、メーターやディスプレイやスイッチなどあらゆるものがひと目で何のためのものなのか判別でき、運転しながらでも確認しやすいように配されています。すべて機能最優先で設計されている印象を受けます。

 サイズの大きな縦長のセンタースクリーンには多くの機能が集約されていて、使いやすく整理されています。空調の温度設定やデフロスターなどは直感的に操作できるよう物理スイッチが設けられているのも非常に助かり、いかに見やすく、いかに使いやすく、いかに安全であるかを配慮したスバルの良心がヒシヒシと伝わってきます。

 レヴォーグといえば、広くて使いやすいトランクも特徴のひとつですが、レイバックではテールゲートの開口下端も高すぎず低すぎず、フロアが適度に高くなったことで、より荷物の積み下ろしがしやすくなっています。大型のサブトランクも備わっていて、ワゴンとしての収納性は申し訳ありません。

 3分割可倒式リアシートは前倒しすると荷室とほぼフラットにつながるようになっていて、ハンズフリーオープン機構を備えたパワーリアゲートも装備されます。

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