NEXCO東日本 関東支社は2025年1月22日、プレスリリースを公開。神奈川県警察の発表として、高速道路で不正通行を行ったドライバーに対し、「道路運送車両法および道路整備特別措置法違反の容疑」により逮捕したとしています。

　現場は東京都と横浜市をむすぶ第三京浜道路。当該被疑者は、車両のナンバープレートを外したうえで、料金所のETCレーンを強行突破。通行料金を払うことなく通行したとのことです。

　この被疑者に対しては、割増金をふくめて「本来の料金の3倍」を請求するとしています。

　ナンバーレスの車両からどうやって被疑者の特定につながったかは、同支社も明らかにしていません。しかし「これまでも有料道路事業に対するお客さまの信頼を損ねることがないよう、不正通行監視カメラ設置などの対策に取り組んでまいりました」としています。

　今回の逮捕について、同支社は「今般、悪質な不正通行を行った者が逮捕されたことは、料金負担の公平性の確保及び不正通行の抑止につながるものと考えています。今後も不正通行に対し、毅然とした態度で臨むとともに、警察の捜査に積極的に協力し、不正通行対策に取り組んでまいります」と発表しています。

　なおNEXCO東日本では、これまでも不正通行に対して警察と連携しています。2022年には栃木県の東北道で「不正に入手した通行券」を使用し、本来乗ったICよりも手前から乗ったように見せかけて、実際より安い通行料金を払っていたとして、通行者が「詐欺容疑」で逮捕されています。

　ほかにも2019年に、障害者割引制度が適用された車両のETC車載器とカードを別の車両に乗せ換えて通行し、第三京浜などで不正に割引をうけて通行したとして、「道路整備特別措置法違反」で逮捕。

　さらに2017年には、東北道で偽造クレジットカードを使用したとして「不正作出支払用カード電磁的記録供用および詐欺」の容疑で、2名が逮捕されています。

　このように様々な手でおこなわれる不正通行に対し、警察は逮捕につなげています。