本州~九州に悲願の「新ルート」誕生へ!? 「下関北九州道路」いよいよ着手目前 大渋滞“関門トンネル”に代わって「小倉直結」のスゴさとは
本州と九州をつなぐ新たなルート「下関北九州道路」のプロジェクトが、事業化目前に迫っています。一体どのような道路で、話はどこまで進んだのでしょうか。
関門トンネル・関門橋とは別に「もう1本」
本州と九州をつなぐ新たなルート「下関北九州道路」のプロジェクトが、事業化目前に迫っています。
一体どのような道路で、話はどこまで進んだのでしょうか。
本州と九州のあいだは「関門海峡」で隔てられており、その離隔は最短でわずか700mたらず。その一番狭い部分に有料道路の「関門橋」が架かり、国道2号の「関門トンネル」が海底を通っています。
戦前から事業がはじまった関門トンネルは、幾多の困難を経て、1958年に完成しました。
しかし逆に言えば、本州~九州の大動脈がその唯一のルートで全てまかなわれていることになります。当然ボトルネックは甚だしく、朝夕を中心に渋滞が深刻になっています。また何かあって通行止めとなれば、代替ルートはありません。
そこで第二ルートとして整備が計画されているのが「下関北九州道路」です。
下関北九州道路は関門橋とは違い、わざわざ門司をぐるっと経由したりはせず、下関市街からいきなり小倉中心街へ直行するルートを取ります。人の行き来の激しい国道2号の門司~小倉を回避できるバイパスともなります。特筆すべきは、高架主体の「信号ゼロ」道路として整備される点です。大きな時間短縮が期待されます。
具体的には、下関市街からさらに九州側へ突き出した「彦島」エリアを抜け、西港へ降り立ち、「西港町JCT(仮)」で北九州高速2号線に接続する計画になっています。
気になる進捗ですが、すでに事業化への第一歩である「計画段階評価」が完了し、概略ルートが確定。都市計画決定と環境アセスメントの真っ最中です。
環境アセスメントは「方法書」「準備書」「評価書」のうち、実際にアセスメントを行った結果をまとめた「準備書」が終わったところで、いよいよ大詰めを迎えています。
下関北九州道路は早ければ2025年春、もしくは2026年春には「GOサイン」つまり事業化が実現する可能性があります。完成すれば約70年の本州~九州の交通流に大変革をもたらすことになりそうです。
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