ヤマハの“名車”「オフロードバイク」に注目! 柔軟な走行性×軽量車体で“道なき道”を行く! 「35年の歴史」に幕を下ろした“カモシカ”の名を冠する「セロー ファイナルエディション」とは

ヤマハの名車「SEROW(以下、セロー)」は、初心者からベテランまで広いライダーに支持されたモデルです。2020年にファイナルエディションが販売され、セローシリーズは幕を下ろしました。一体どのようなバイクなのでしょうか。

ヤマハの名車オフロード「SEROW」とは

 ヤマハ「SEROW(以下、セロー)」は、初心者からベテランまで幅広いライダーに支持されたオフロードバイクの名車です。
 
 その最終モデルであるセロー250ファイナルエディションは、多くのファンに惜しまれつつ2020年に生産を終了しました。
 
 一体、セローはどのような歴史を持ち、なぜその幕を下ろしたのでしょうか。

ヤマハ「セロー250 ファイナルエディション」(ホワイト/レッド)
ヤマハ「セロー250 ファイナルエディション」(ホワイト/レッド)

 セローは1985年に初代モデル「XT225 SEROW」として登場しました。

 その名は「SEROW(日本語名でカモシカ)」に由来し、軽快さと高い走破性を体現しています。

 当時のオフロードバイクはパワフルなエンジンや重厚なボディが主流でしたが、セローは軽量な上にコンパクトで扱いやすく、幅広い層に受け入れられる画期的な存在でした。

 セローは「トレッキングバイク」として、舗装路でもオフロードでも快適に走れる性能を追求していました。

 低速トルクに優れた単気筒エンジン、自然なライディングポジション、優れた軽快性を特徴としています。

 日本市場では「オフロード入門車」として人気を博し、特に林道ツーリングなどを楽しむライダーが多く愛用していました。

 5世代にわたり進化を続けたセロー225シリーズは、2004年に幕を閉じました。

 その後2005年にフルモデルチェンジが行われ、「セロー250」が登場。

 同じセローの名を冠していますがヤマハの「トリッカー」をベースに新設計され、見た目が大きく変化しました。

 一方で、セローの特徴であった軽量、コンパクト、扱いやすさはそのまま継承され、排気量をフルサイズの250ccにアップ。また、足回りやメーターなども刷新され走行性や利便性が向上しました。

 2008年には、排出ガス規制に対応するため、燃料供給方式をキャブレーターからフューエルインジェクションへ変更。

 さらに、キャスター角とトレール量の見直しや始動性、常用域のトルク特性、環境性能を向上させ熟成されたモデルへと進化しました。

 2017年9月に排出ガス規制強化によりセロー250の生産終了が発表されましたが後継モデルを開発中であることも発表されました。

 そして、2018年8月に排出ガス規制に対応し、セロー250は1年のブランクを経て復活。

 しかし、灯火器規制、ABSの義務化、欧州環境規制「EURO 5」と続々とバイクに対する規制が重なり、対応させるには大幅な仕様変更、コストアップが余儀なくされ、ヤマハは惜しまれつつもモデル継続を断念。

 長年愛されてきたモデルだからこそ、ヤマハはその歴史に敬意を表し、2019年12月にファイナルエディションを発表しました。

 2020年1月に発売し、セローシリーズは幕を下ろしました。

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2件のコメント

  1. 最高出力14kWですね

    • この度はご指摘ありがとうございます。修正いたしました。

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