新型「“3人乗り”スポーツカー」実車公開へ! 画期的「ヤマハ製ユニット」×美しいボディに「軽量FRレイアウト」採用! 25年投入の新型「ケータハム プロジェクト V」 どんなクルマ?
ケータハムが市販を予定している「プロジェクトV」とは、どのようなクルマなのでしょうか。
開発が進む「新時代ケータハム」
イギリス発のライトウェイトスポーツカーメーカーであるケータハムは、1973年創業後から「セブン」に代表されるオープンスポーツカーを販売しています。
そんなケータハムから2025年、新型スポーツカーの「プロジェクトV」が登場する予定です。2025年1月開催の「東京オートサロン2025」でも実車が公開されます。
ケータハムが設立50年を迎えた2023年、これを記念したさまざまなイベントが国内外で開催されたほか、世界的な自動車イベントにも多く出展しています。
このうち、7月にイングランド南部サセックスで開催の世界的モータースポーツイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、ケータハムは新型プロジェクトVをワールドプレミアしました。
市販に向けて開発が進んでいると明かされた新型プロジェクトVは、当初からEVとして設計しているといい、重量のあるEVでありながらも従来のケータハムモデルらしい、軽量で軽快なドライビングを可能としています。
ボディサイズは全長4255mm×全幅1893mm×全高1226mmで、ホイールベースは2581mm。カーボンファイバーとアルミニウムの複合シャシーを採用することで、1190kgの軽量ボディ(目標値・DIN)を実現しました。
パワートレインはリアアクスルに搭載された200kW(272馬力)のシングルモーターに、55kWhの大容量リチウムイオン電池を組み合わせる後輪駆動を採用。
このモーターユニットは、ヤマハが開発を担当しており、運動制御もヤマハの技術・知見が活用されています。
これにより、0-62mph(約100km/h)加速は4.5秒未満、最高速度(推定)は143mph(約230km/h)をマーク。
足回りにはハンドリングや路面追従性に優れるダブルウィッシュボーンサスペンションを前後に採用したほか、大容量キャリパーのブレーキを搭載するなどスポーティな走りも追求しています。
いっぽう、航続可能距離は249マイル(約400km・WLTPモード)を目指すなど、日常での使い勝手の良さも確保しました。
デザインは、フランス人デザイナーでケータハムファンのアンソニー・ジャナレリ氏が手掛け、製作は数多くの名車をもたらしたイタリアの老舗デザインスタジオ イタルデザインが担当します。
ケータハムらしく、軽量でドライビングの楽しさを目指したデザインは非常にシンプルかつミニマムにまとめています。
セブンの細長いエンジンカバーをほうふつとさせるロアグリルや、セブンのホイールカバーを想起する前後フェンダーなど、独自のデザイン要素を引き継ぎつつ、流れるようなサイドシルエットや楕円形のテールなどが、新時代のケータハムモデルを表現。
インテリアはドライバー中心の設計で、全体をシンプルにまとめながら、スエード調素材やダブルステッチを随所に施し、プレミアムさとこだわりを感じられるデザインにしています。
メインメーターやインフォテインメントシステムなどには最新のデジタルディスプレイを用いていますが、アナログ計器風表示も用意し、エモーショナルな雰囲気も両立。
シートレイアウトは前席2人+後席1人の3人乗りを基本に、オプションで後席2人乗りも設定されます。
発表当初では2025年後半から2026年前半の市場投入を予定しているとされ、2025年央にはプロトタイプが完成する見込みとしています。
価格は8万ポンド(発表当初レートで約1452万円)以下を目指すとしており、登場に期待が高まっています。
なお、日本においては2024年1月開催の「東京オートサロン2024」で初披露され、次回の「東京オートサロン2025」でも再び実車を披露する予定です。
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