多摩モノレール「箱根ヶ崎延伸」いよいよ開始秒読み!? 来年2月に「都市計画決定」審議へ 新青梅街道の上空に史上初の鉄道が誕生

東京都は2024年12月2日、多摩センターと上北台をむすぶ「多摩都市モノレール」の北側延伸「上北台~箱根ヶ崎」整備事業について、都市計画案の縦覧を開始。さらに来年2月に都市計画決定審議をおこなうと発表しました。

新青梅街道の上空に整備

 東京都は2024年12月2日、多摩センターと上北台をむすぶ「多摩都市モノレール」の北側延伸「上北台~箱根ヶ崎」整備事業について、都市計画案の縦覧を開始。さらに来年2月に都市計画決定への審議をおこなうと発表しました。

多摩都市モノレール(画像:写真AC)。
多摩都市モノレール(画像:写真AC)。

 現在の多摩都市モノレールは、立川駅からまっすぐ北へ伸び、新青梅街道に差し掛かる「上北台駅」が終点です。

 そこからは直角カーブで西へ向きを変え、新青梅街道の上空を高架で進み、約7km先にある、JR八高線の箱根ヶ崎駅前まで延伸する計画となっています。

 途中駅は6駅設置予定。駅名は今のところ「No.3駅」といった仮称のままです。全線複線で、駅は島式ホームとなります。

 完成すれば、広大な「鉄道空白地帯」となっていた武蔵村山市にとって、悲願の鉄道が誕生し、立川駅直結によって都心への電車移動が可能になります。

 また新青梅街道も、拡幅によって走りやすい構造に。中央分離帯が無く、正面衝突事故も発生していた状況が改善されます。

 さて事業化にあたっては、都市計画決定と環境アセスメントという2つの手続きを完了させる必要がありますが、今はその手続きが進められている状況です。

 そして、その都市計画決定にあたり、12月2日から都市計画案の縦覧が開始。縦覧は16日まで行われます。そのあと2025年2月6日の「第248回東京都都市計画審議会」ではかられ、いよいよ正式決定へ至ることとなります。

 事業化したあとは約10年で完成見込みとなっていますが、延伸事業に合わせて新青梅街道を当区間全体で幅員30mの都市計画幅へ拡幅。中央分離帯と自歩道をしっかり確保して、そこへ高架を通す計画です。

 まずは拡幅部の用地取得がスムーズに進まなければなりません。とはいえ、まずは事業スタートへ、大詰めの状況を迎えています。

 ちなみに多摩都市モノレールは、南側でも延伸計画が進行中。多摩センターから町田駅へいたる約16kmのルートで、同じく事業化に向けた手続きが進められています。

【画像】超便利!? これが「モノレール延伸計画」の全貌です(30枚以上)

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