大胆デザインで「軽トラ」よりカッコいい!? トヨタの「“カクカク”ハイラックス」がスゴい! 変幻自在な斬新トラック「IMV 0」どんなモデル?

トヨタは「ジャパンモビリティショー2023」で「IMV 0」というコンセプトカーを出展しました。タイで「ハイラックスチャンプ」として市販されているモデルですが、どのような特徴があるのでしょうか。

さまざまな用途に使える荷台がスゴい!

「ジャパンモビリティショー2023」でトヨタが発表したコンセプトカーに「IMV 0」というモデルがありました。
 
 後に海外で市販化されたピックアップトラックタイプのコンセプトカーで、日本でも発売が期待されている1台です。
 
 どのようなモデルなのでしょうか。

カクカクデザインがカッコいい「IMV 0」
カクカクデザインがカッコいい「IMV 0」

 トヨタは2002年から「トヨタIMVプロジェクト」という、新興国市場をターゲットとするプロジェクトを実施しています。

 この「IMV」とは、「Innovative International Multi-purpose Vehicle」(各国のニーズに合わせ、同一のプラットフォームを用いて開発された戦略モデル)を略した言葉です。

 IMVはピックアップトラックやSUV、ミニバンなど全部で5種類のモデルが開発され、アジアや南米地域で展開しています。

 IMV 0は、名前のとおりIMVシリーズのコンセプトカーで、「IMVの原点に立ち返ったモデル」ということで、「0」の文字が付けられました。

 IMV 0の特徴は、「用途に応じた幅広いカスタマイズができる」という点にあります。

 ノーマルの状態だと、荷台はフラットベッド仕様になっていますが、ボディと架装部分はボルトとナットで接続されているため、交換が可能です。

 例えば、移動販売用に開閉口のある荷室を取り付けたり、荷物運搬用に箱型タイプを搭載したり、座席付きのユニットを取り付けて緊急自動車に用いるなど、ニーズに合わせて架装を変更できるようになっています。

 実際にジャパンモビリティショー2023では、移動販売用荷台を設けたカフェタイプなど、さまざまなバリエーションを展示。IMV 0が持つ高いカスタマイズ性をアピールしました。

 多用途で使われることを想定しているため、架装部分以外もシンプルなデザインと機能になっています。

 とはいえ、角ばったボディに大型のライトとグリルを備えたフロントマスクなど、ダイナミックなデザインは目を引くポイントになっており、日本の軽トラとは異なる大胆なスタイリングを気に入った人も多くいました。

 そしてジャパンモビリティショー2023での展示から1カ月後の2023年11月に、IMV 0をタイで発売することが発表されました。

 現地ではハイラックス チャンプという車名となり、2024年10月にはインドネシアで「ハイラックスランガ」として展開されるなど、高い人気を得ています。

※ ※ ※

 海外で人気のハイラックスチャンプですが、日本国内からも「ぜひ乗りたい」という声が上がっています。

 しかし、搭載している2.4リッターのディーゼルエンジンが、日本ではエンジン規制の対象になるため、残念ながら輸入して乗ることは不可能。

 日本の法規に対応した国内仕様の発売を待ちたいところです。

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