「覆面パトカー」“見分け方”は? 「地味なクラウン」だけじゃない! 特有の「走り方」「雰囲気」に注目! 一般車との「決定的な違い」何がある?
高速道路や幹線道路などでときどき遭遇する覆面パトカー。一般車に紛れ、姿を隠しているため、見分けるのは困難です。果たして、覆面パトカーを見分ける方法があるのでしょうか。
覆面パトカーの発する「プレッシャー」がキモ!?
高速道路を走行中に、追い越し車線をハイスピードで走り去って行ったスポーツカー。その直後、目の前を走っていたセダンの屋根に突如として赤色灯が出現し、サイレンとともに追跡を開始。
まさに覆面レスラーがマスクを脱ぎ去った…もとい、覆面パトカーが本性を現した瞬間です。そのまましばらく走行していると、ほどなくして先ほどのスポーツカーが路肩に停車し、覆面パトカーに捕まっていた…。
多くのドライバーがこんな光景を一度は見たことがあるのではないでしょうか。
あるいは今回のスポーツカーのように当事者となってしまった経験があるかもしれません。
「覆面パトカー」といっても、すべてが一般車と同じではありません。
よく見るとちょっとした違いがあり、この特徴が見分けられるようになると、覆面パトカーが放つプレッシャーを自然と感じ取れるようになります。
まるでガンダム作品に登場するニュータイプみたいですが、オールドタイプの方でも心配ご無用。
見分けるポイントさえつかめば、かなりの確率で当てられるようになるのです。
まず覆面パトカーの特徴として「高性能セダンを用いられることが多い」点が挙げられます。
先述のスポーツカーのように、ハイスピードで走行するクルマに追い付くためには、それ相応のスペックが必要です。
覆面パトカーの代表的なモデルとしては、トヨタ「クラウン」が選ばれることが多いようです。
ボディカラーは白や黒、シルバーなどのモノトーン系が多く、パッと見は普通のクラウンと何ら変わりありません。
しかし、よく見ると、取り締まりの様子がわからないよう、リアウインドウに暗めのスモークが貼られていたり、室内のルームミラーも運転席および助手席それぞれから見られるように2つ備わっているケースがあります。
そして車内に目をやると、交通機動隊の青い制服を着た警察官が2名乗車しています。
高性能セダンは比較的良いペースで走りがちですが、覆面パトカーは一番左側の車線をゆっくりと流し、虎視眈々と「獲物」を狙っているのです。
車線変更のタイミングや速度、ウインカーの出し方、車間の取り方など、まるで教習車のように“超”がつくほど安全運転をしている白・黒・シルバーのセダンを見掛けたら要注意です。
また、地域によってはスバル「WRX S4」が覆面パトカーとして採用されており、しかも埼玉県県警では「WRブルー・パール」のボディカラーのクルマが使われているのです。
一見すると目立ちそうですが、一般車との見分けが難しく、ついうっかり…ということにもなりかねません。
さらに、覆面パトカーに乗る警察官は、当然ながら厳しい訓練を受けて業務にあたっています。
そのため、大半のドライバーでは太刀打ちできないような、かなりの運転技術を持っています。
背後で、覆面パトカーがサイレンを鳴らして追い掛けてきたら…逃げようとしてもナンバーを控えられているので無駄です。
覆面パトカーにロックオンされた時点でおとなしく観念するしかないのです。
特に違反もしていないのに、目の前を走るクルマが覆面パトカーだと妙に緊張するものです。
しかし、交通ルールに則って安全運転をしている限り、覆面パトカーに脅威を感じる必要はありません。
2024年も残すところあとちょっと。年末年始はクルマに乗って出掛ける機会も増えます。
普段、あまり運転しない人もハンドルを握る時期でもあります。
良い年の瀬、良い新年が迎えられるよう、誰もが安全運転を心掛けたいものです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
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