レクサス斬新「スポーツSUV」登場! 奇抜な“ツルツル顔”&ド派手な「専用エアロ」採用! メーカー初“画期的システム”専用車「RZ」の究極モデルとは?

群馬トヨタが開催したレクサスBEV(バッテリーEV)の試乗会で、特別仕様車のレクサス「RZ450e F SPORT Performance」が登場しました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

専用エアロがカッコイイ!特別な「RZ」登場!

 2024年11月30日と12月1日に、群馬トヨタは榛名湖(群馬県高崎市)周辺にてレクサスBEV(バッテリーEV)モデルの試乗会を、同社のレクサス顧客向けに開催しました。
 
 試乗会ではレクサス「RZ」の特別仕様車「RZ450e F SPORT Performance」が登場しましたが、一体どのようなクルマなのでしょうか。

レクサスの特別仕様車「RZ450e F SPORT Performance」とは?
レクサスの特別仕様車「RZ450e F SPORT Performance」とは?

 RZは2022年4月に初公開され、翌年から販売を開始したレクサス初の専用BEVです。

 クロスオーバーSUVに該当するスタイルで、専用プラットフォーム「e-TNGA」を採用したボディが特徴です。

 このプラットフォームにより、ショートオーバーハングとロングホイールベースを実現し、独特のスタイリングと広い室内空間を備えています。

 そんなRZの4WDモデル「RZ 450e」をベースに、走る楽しさと空力性能を追求した特別仕様車がRZ450e F SPORT Performanceです。

 このモデルは、2023年1月開催の「東京オートサロン2023」で話題を呼んだ「RZ SPORT CONCEPT」をベースに、市販化されたものです。

 RZ450e F SPORT Performanceの開発には、空力性能と走行性能を徹底的に磨き上げるためにエアレース・パイロットの室屋義秀選手とレーシングドライバーの佐々木雅弘選手を含む深く特別な開発チームが結成。

 その結果、専用設計のエアロパーツ17点が採用され、機能性に裏打ちされたデザインが生み出されました。

 エアロパーツの開発では、室屋選手の航空機で培った空力のノウハウが存分に活用されました。

 一例として、リアウイングは上下に2つ装着され、上の羽根を下に向けて設定することで、そこから流れた風を下の羽根が受け止めダウンフォースを高めているなど、BEV特有のエネルギー効率を損なうことなく、専用パーツによってダウンフォースを強化する設計が特徴的です。

 また、足回りの性能も強化され、21インチの専用アルミホイールを装着。

 さらに、専用のコイルスプリングやショックアブソーバーが採用され、ニュルブルクリンクを模したテストコースで佐々木選手と共に走行テストが繰り返され、緻密にチューニングされました。

 エクステリアは、白銀の世界をイメージした「HAKUGIN(白銀)」という新色とブラックのコントラストが際立つデザインで、BEVの未来的なイメージとスポーティさを強調。

 また、ダークブルーのアクセントが加えられ、BEVとしてのクリーンさと力強さを感じさせます。

 この配色は、まさに現代的なスポーツカーの象徴とも言えるでしょう。

 インテリアも特別仕様車らしい仕上がりになっています。

 ブラックとブルーを基調とした専用のカラーリングが施され、シートには高級感と快適性を兼ね備えた「ウルトラスエード」を使用しています。

 全体として、外装のスポーティさと調和する洗練された空間が広がります。

 ボディサイズは全長4860mm×全幅1965mm×全高1625mmと、ベースモデルよりも全長55mm、全幅70mmがプラスされており、全高は10mm低く抑えられています。

 ホイールベースは2850mmと変わらず、安定した乗り心地を提供します。

 パワートレインは、ベースモデルである「RZ 450e version L」と同じ構成で、フロントモーターが最高出力150kW・最大トルク266Nm、リアモーターが80kW・169Nmを発揮します。

 バッテリーは71.4kWhを搭載し、性能と航続距離のバランスを最適化しています。

 なお、この特別仕様車は日本国内で限定100台の抽選販売となり、価格(消費税込)は1180万円。

 ベースモデルに比べて300万円高い価格設定ながら、これらの内容を考えると「安すぎる」とも言える特別仕様車でした。

 実際に利益を極限まで削って設定された価格だといい、販売台数も100台限定という試験的な形で市場に投入されましたが、結果として瞬く間に完売。

 このことからも注目度の高さと、魅力的な仕様が大きな反響を呼んだことが伺えます。

※ ※ ※

 今回のレクサスBEV試乗会では、同じくRZの異型ステアリング装着車や疑似MTを搭載する「UX300e」の試作モデル、さらにトヨタの名車「カローラレビン(AE86型)」をBEVとして復活させたコンセプトモデル「AE86 BEV Concept」などが用意されました。

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