雪が降ったら「ワイパーを立ててはいけない」ってマジ!? 冬の“常識”雪国では「非常識」だった?
積雪時にはワイパーを立てる?それとも立てない!?
筆者(佐藤 亨)が真冬の北海道に行ったとき、駐車場に停めていたクルマのワイパーのほとんどは「立っていません」でした。
一部でワイパーを立てているクルマを見ましたが、そのナンバープレートは「わ」「れ」ナンバーのレンタカーばかりで、地元住民ではない様子でした。
![こんな大豪雪のときワイパーを立ててしまっていたら…!?[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/12/20241202_SNOW_Accident_Trouble_001.jpg?v=1733139587)
雪が積もるときにワイパーを立てておくと、雪の重みでワイパーアームが曲がったり、折れたりする危険性があります。
ワイパーアームは基本的に金属製ですが、重量に耐えられる負荷は考慮されていません。特に、ワイパーアームとワイパーブレードの接続部は構造的に弱くなり、雪の重みで折れやすくなるポイントです。
こういった理由で「積雪時にはワイパーを立てない」が正解となります。
ではなぜ「積雪時にワイパーを立てよ」という話になったのでしょうか?
その理由は、夜間にウインドウに付着した雪、みぞれなどが朝方には凍結し、ワイパーとウインドウを固着させてしまうからです。
ワイパーがウインドウに凍り付いた状態でワイパースイッチをオンにすると、リンクアームやモーターを破損させてしまう恐れがあります。
ただ、ワイパーがウインドウに凍り付く状況では、フロントウインドウ全体が凍結して視界確保ができず、運転できない状態となっていることがほとんどです。
そんなときは、市販の「解凍スプレー」を使うか、手指消毒用アルコールを濃度30%程度に希釈(アルコール3:水1)してウインドウに霧吹きなどで吹きかければ、さっと氷が溶けていきます。
決してやってはいけないのは、「お湯をかける」ことです。
急激な温度差でフロントウインドウが割れたり、ヒビが入ったりする可能性大です。
安全に素早くウインドウの氷を解凍することができるという点も「積雪時にワイパーを立てない」の理由のひとつです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。































































