ついにNSX GT3が初走行! スーパーGTのGT300クラスにフル参戦
ホンダが誇るハイブリッド・スーパースポーツのNSXをベースとするレーシングカー「NSX GT3」が、いよいよ日本のモータースポーツシーンに登場します。早速、初走行を行ったNSX GT3はどんなレーシングカーなのか取材してきました。
世界共通の規格「GT3」マシンのNSXが初試走
今シーズンからSUPER GT・GT300クラスに参戦する「Modulo Drago CORSE(モデューロ ドラゴ コルセ)」が、静岡県にある富士スピードウェイでこの参戦車両であるNSX GT3のシェイクダウンテストを行いました。
ちなみにモータースポーツで数多く聞かれる「シェイクダウン」とは、マシンの初走行のことです。
あれっ、ホンダのNSXってもうSUPER GTに参戦していなかったっけ? と思う方も多いかもしれません。
日本国内最高峰のレースシリーズであるSUPER GTは、マシンの規格によりGT500とGT300というふたつのカテゴリーに分かれています。
現在のGT500はホンダ、日産、レクサス(トヨタ)の3メーカーが自らマシンを開発して参戦するカテゴリーとなっており、ホンダはNSX GTで参戦しています。
このNSX GTは完全なワークスマシンで、エンジンもスーパーフォーミュラと同じレース専用の2リッター4気筒ターボ・エンジンとなります。
いっぽうGT300には、日本国内メーカーだけでなくメルセデス・ベンツやポルシェ、アウディなど海外メーカーのマシンも多く参戦しており、これらの多くが「GT3」と呼ばれる規格のマシンです。
世界のモータースポーツを統括するFIAが定めた世界共通の規格で、最大の特徴は一般に販売しているということ。もちろん誰でも手軽に買えるというわけではありませんが、市販車をベースに開発されたレーシングカーであり、NSX GT3もヘッドライトやテールレンズ、ドアノブなどは市販モデルと同じものを使用しています。
そのNSX GT3は、アメリカのホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)が開発、イタリアのJASモータースポーツが製造を行っており、2017年はアメリカ国内のレースに参戦。そして2018年より、いよいよ日本のSUPER GT・GT300クラスに参戦します。