「彼女の家に早く行きたくて…」“迷惑男3人組”が恋人に逢うため「60キロ超過」で逮捕! ガチ恋男たちが「ナンバー外してスピード違反」 どうやって検挙? 元警察官が解説

大阪府警は11月20日、クルマのナンバープレートを外して大阪府内の高速道路や国道でスピード違反をおこなった会社員の男ら3人を道路交通法違反(速度超過)と道路運送車両法違反(ナンバー隠ぺい)の容疑で逮捕したと発表しました。どのような罪で検挙されたのでしょうか。

「彼女の家に早く行きたくて…」ナンバー外してスピード違反ってアオハルかよ!

 先日、クルマのナンバープレートを外した状態でスピード違反をした男ら3人が大阪府警に逮捕されました。
 
 では、一体どのような罪で検挙されたのでしょうか。

ナンバー外してスピード違反してまで…彼女に会いたかった?(画像はイメージ/フォトAC)
ナンバー外してスピード違反してまで…彼女に会いたかった?(画像はイメージ/フォトAC)

 大阪府警は11月20日、クルマのナンバープレートを外して大阪府内の高速道路や国道でスピード違反をおこなった会社員の男ら3人を道路交通法違反(速度超過)と道路運送車両法違反(ナンバー隠ぺい)の容疑で逮捕したと発表しました。

 男らは2024年8月から9月にかけて、クルマの前側のナンバープレートを外した状態で走行し、法定速度を時速35キロから66キロ超過した疑いが持たれています。

 いずれのスピード違反も速度違反自動取締装置、通称オービスによって検知されており、会社員の男は「早く交際相手の家に行きたかった」などと容疑を認めています。

 上記のように、速度超過は道路交通法第22条に規定する最高速度違反に当たります。

 また道路運送車両法第19条では、ナンバープレートを番号の識別に支障が生じないよう見やすい位置に表示することを義務付けており、今回のナンバープレートを外す行為はこの法令に抵触します。

 なおナンバープレートにカバーを装着する、ナンバープレートを回転・折り返すといった行為のほか、ナンバープレートにフレームやシールを付けるなどして文字が判読できない状態にすることも法令で禁止されています。

 特にフレームやシールなどはオシャレ・可愛いといった理由から取り付けている人も少なくありませんが、設置基準に適合するかどうかを今一度確認しておいたほうが良いでしょう。

 今回報道された事案に対してインターネット上では「ナンバープレートを隠しても逃れられないのは意外だった」「ナンバープレートを外していたのによく検挙できたね?」といった声が寄せられました。

 オービスの撮影画像にはナンバーだけでなく車種やクルマの特徴、運転手の表情などが鮮明に映し出されるため、警察がそれらの情報をもとに運転手を特定したものとみられます。

 実は過去にも同様の事案はたびたび発生しており、2024年10月には北海道喜茂別町の国道において、クルマのナンバープレートを大きく前傾させ隠した状態でスピード違反をした男が道路交通法違反と道路運送車両法違反の疑いで逮捕されています。

 この事例では、オービスの画像にナンバーがかすかに写っていたことに加え、男の顔もハッキリと記録されていたため運転手を割り出すことができました。

 オービスによる速度違反取り締まりに関してはSNS上で「めちゃめちゃ鮮明に写るから気をつけて…」「休日に遠い県外まで出頭してきた」など、実際にスピード違反をして検挙された人の体験談が複数寄せられています。

 このように、たとえ県外まで逃げたとしても特定される可能性が高いといえるでしょう。

 また最近は主要な道路の上部に設置される「固定式オービス」だけでなく、どこでも持ち運びできる「可搬式(移動式)オービス」による取り締まりも積極的におこなわれています。

 以前は取り締まりが難しかった狭い生活道路や通学路などでも可搬式オービスによる取り締まりが実施されていることから、どのような道路であってもスピードに注意し、安全運転を心がけることが大切です。

 オービスによって速度違反の取り締まりを受けると、違反者は警察に出頭して違反処理の手続きを受ける必要があります。

 ここで正当な理由もなく、警察からの再三の呼び出しに応じない場合は最悪逮捕されるケースもあるため、その点には留意しておきましょう。

※ ※ ※

 ブレーキランプやナンバー灯などの灯火類を法令で決められた以外の色に変えることや、タイヤを車体からはみ出す危険な形で取り付けることなども道路運送車両法違反に当たります。

 クルマをユーザー好みに改造する際には、法令違反とならないように十分気をつけましょう。

【画像】「えっ…!」 この「ナンバー」読めたら天才! です!

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