マツダ「“2階建て”ミニバン」がすごい! スライドドア&広々「スクエアボディ」も超便利! 大人4人寝られる「車中泊」仕様「フレンディ」とは

米国のオークションサイトにおいて、1997年式マツダ製「“2階建て”ミニバン」が落札されました。25年以上前のモデルですが、どのようなクルマだったのでしょうか。

唯一無二の「屋根裏部屋」装備!

 アメリカのオークションサイト「cars&bids」にて2024年11月5日、1997年製のマツダ「ボンゴフレンディ」が1万1475ドルで落札されました。日本円にしておよそ177万円でした。
 
 この個体の走行距離は15万6000kmで外装には擦り傷や凹みがあり、下回りには若干のサビもあるそう。年式やコンディションを考えると、ボンゴフレンディがどれだけ高値で取引されているのかが分かります。

謎の「屋根裏部屋」とはどんな仕組み!?
謎の「屋根裏部屋」とはどんな仕組み!?

 ボンゴフレンディはマツダのミニバン。名称の通りマツダ「ボンゴ」の派生モデルで、1995年にボンゴワゴンの実質的な後継車として登場しました。

 ボンゴはワンボックスボディのキャブオーバー型商用バン。

 対するボンゴフレンディは、ボンネットを持つセミキャブオーバーに見えますが、このボンネットは衝突安全用に設えられたもので、実際にはボンゴ同様にエンジンが運転席の下に搭載されるキャブオーバーモデルです。

 ボンゴフレンディ最大の特徴は、屋根の形状にあります。

「ノーマルルーフ」、「サンルーフ」、「オートフリートップ」と3つのルーフタイプが設定されており、オートフリートップを持ったモデルはボンゴフレンディを象徴するモデルとして知られます。

 先のcars&bidsに出品・落札された個体もオートフリートップモデルです。

 オートフリートップとは、ルーフの前端が大きく上下に開閉するポップアップ機能のこと。

 開閉は電動で行われ、スイッチひとつで大人2人が横になれる“屋根裏部屋”を展開。ルーフに備わるアクセスホールで車内から移動します。

 ほかにも「ハイパースライドシート」や電動「ロールカーテン」といった、快適装備を備えていました。

 使い勝手の良好なボンゴフレンディはキャンパーに高い評価を受け、また当時のキャンプブームもあって人気を博しました。

 しかし基本的構造は、派生元である3代目ボンゴ(1983年発売)と大きく変わらない古いパッケージ形状を継承したもの。

 当時、他メーカーが続々と投入を図っていたFFレイアウトのミニバンと比べてフロアが高く、FRレイアウトのため前後・左右のウォークスルーができないないなど、古さによる運転性や快適性の悪さは否めず、次第に人気を奪われます。

 根強いファンに支えられましたが、2006年に販売を終了しました。

 アメリカでは古さよりも、長所である使い勝手の良さやシンプルさが評価されたボンゴフレンディ。

 現地での中古車販売情報を見ると、オートフリートップを持つ排気量2.5リッターのモデルが人気で、走行距離が10万キロを超えた過走行車でも、概ね1万ドル(約150万円)以上の価格が付けられています。

 一方、国内の中古車検索サイトでも、数は少ないものの中古のボンゴフレンディが流通しており、100万円以上の値をつけているモデルも散見されます。

 そのほとんどがオートフリートップ車であり、根強い人気がうかがえます。

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Writer: type-e

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