新型「4ドア“GT”クーペ」初公開! 丸目4灯×6速MTのみの「現代版“ケンメリ”」!? レトロ顔の和製スポーツマシン「エムダブルファイブ」100台“限定”で発売へ
カタログモデル化を目指す「エムダブルファイブ」が直面する「課題」とは
エムダブルファイブ ゼロエディションのボディカラーは、コンセプトカー同様にガンメタリック塗装が施されていますが、青味が強められた専用の「レジェンダリーグレーメタリック」という新色へと色味が変更されています。
ちなみにベース車の色が黒なのは、エンジンルームなど普段は見えない部分を塗装せずとも、黒ならば違和感がないためだといいます。
第一弾となる「ゼロエディション」は、当時の男性のクルマ好きに愛されたGTクーペの世界観を強く訴えるべく、シブいガンメタ外装に淡く美しいブルー内装で、スポーツシート風デザインのフルレザー表皮、6速MTのみという仕様となっています。
ただエムダブルファイブは、今後も生産継続するカタログモデルとすることを目指しており、「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載するハイブリッド仕様や、VTECターボエンジン・CVT仕様車などの設定も検討中。その際には、ボディカラーや内装などのオーダーもできるようになるようです。
一方でベース車となるシビックは今、マイナーチェンジ後のモデルで唯一のMT車である「RS」グレードが大人気に。多くの受注を受けているため、2026年以降モデルのMT車の動向も不透明な部分があります。
MTにこだわりたいならば、ゼロエディションの購入を検討するのがベターかもしれません。
最後に808.5万円(消費税込み)という価格ですが、ベースのシビック LXの価格からすると2倍を超えるものとなっています。率直に高すぎるという意見もあるでしょう。
その点については、今後の継続的な生産を行った予定総生産台数を考慮して決めたものと、渡部 営業企画部長は明かします。
つまり、限定100台のみでは大赤字なのです。
ミツオカのクルマ作りは、内外装の専用部品の開発製造に加え、塗装や製造工程がハンドメイドで行われています。
そして年間生産台数も限られるため、売れても増産体制にも限度があります。
つまりこだわりのユーザーのための少量生産のメーカーであり、その価値を支援するという意味も考慮すれば、決して高いとはいえないのです。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。
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