スズキ「スイフトスポーツ」生産終了!? 貴重な「めちゃ安いMTハッチ」今後どうなる! 最後を飾る「特別なスイスポ」12月登場も「次期型」のウワサは?
スズキ「スイフトスポーツ」の生産が終了するのではないかと、にわかに噂になっています。これについて販売店サイドはどのような情報を持っているのでしょうか。
「スイフトスポーツ」生産終了のウワサ… 実際どうなの?
新車の車両本体価格が軒並み上昇するなか、200万円台前半という、いまや奇跡的な価格で販売されているスズキ「スイフトスポーツ」。
昨今、このモデルの生産終了のうわさがネット上で飛び交っています。実際どうなのでしょうか。
現行モデルは、スイフトスポーツとしては3代目にあたる「ZC33S型」で2017年9月にデビュー。
2016年12月登場のコンパクトカー「スイフト」先代型(4代目)がベースとなっており、そのスイフトは2023年12月、一足先にフルモデルチェンジを迎えました。そのため、現行スイフトスポーツは1世代前のモデルとなっています。
とはいえ、スイフトスポーツの車名に恥じない動力性能とハンドリング性能を実現しており、走行性能を追求したモデルでありながら、スズキ初の車線逸脱抑制機能をはじめ、充実の先進安全技術を搭載しています。
パワーユニットは1.4リッター直噴ターボ「K14C」型ブースタージェットエンジンを搭載し、140ps/5500回転の最高出力、230Nm/2500〜3500回転の最大トルクを発揮。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意されます。
また、車両重量は970kg(MT車)・990kg(AT車)と非常に軽量でありながら、2.2リッターNAエンジン並みのスペックを有することで俊敏な身のこなしが評価され、モータースポーツの世界でも好まれています。
さらに、バンパーやグリル、サイドアンダースポイラーをはじめ、メーターやステアリング、フロントシートなど、精悍なイメージを高めるスイフトスポーツ専用装備も多数装備しています。
それでいて、デビュー時は車両本体価格が200万円を切る価格に設定。まさに「スズキの良心」ともいえるモデルなのです。
そんなスイフトスポーツについて、登場から7年が経過したことや、ベースのスイフトがフルモデルチェンジしたことなどから生産終了がうわさされており、現行モデルの「ファイナルエディション」と呼ばれるスペシャルモデルの存在がチラついています。
首都圏にあるスズキディーラーのスタッフは、以下のように話しています。
「スイフトスポーツの生産終了の情報をキャッチしたお客様のからの問い合わせが増えていますね。生産終了かどうかは、メーカーから発表がない以上『なんとも言えません』という回答になってしまいます。
ただし、販売の現場には、現行モデルの特別仕様車が12月17日に出ることは(メーカーから)聞いています」
また、別の首都圏のスズキディーラーのスタッフの方も伺ったところ、ほぼ同じコメントでした。
「次期モデルについては情報が下りてきていない以上、なんとも(言えない状態)なんですよ。お客様からのお問い合わせも非常に多いですし、『新型の発売が決まったらすぐにでも予約したい』といったかなり熱量の高い方もいらっしゃって、私たちも気になっています。
いま、お伝えできることは、次期モデルはさておき、現行モデルの特別仕様車が12月に発表があるみたいです。ネット上で『ファイナルエディション』なんて言われているモデルですね」
新型が登場するのであれば、いちはやく販売店サイドに情報が入るはず。しかし、2024年11月中旬現在ではそういった気配は全くないようです。
とはいえ少なくとも、現行スイフトスポーツをベースに、近々何らかの特別仕様車が発表されることは間違いなさそうです。
おそらくはファイナルエディションという名称からすると、現行モデルの最後を飾る内外装が施されるなど、特別な仕立てになりそうな予感です。
そして、この特別仕様車を最後に、このままスイフトスポーツの歴史が幕を下ろすことになってしまうのでしょうか。
それとも、近いうちに現行型のスイフトをベースに仕立てられた次期スイフトスポーツがデビューするのでしょうか。
ちなみに、今年2024年1月に幕張メッセで開催された「東京オートサロン2024」のスズキブースには、「スイフト クールイエローレヴ」というコンセプトカーが展示されていました。
このコンセプトカーは、2023年12月6日に正式発表された4代目スイフトをよりスポーティに仕立てたモデルであり、東京オートサロン会場でも注目の1台でした。
果たして、このコンセプトカーが次期スイフトスポーツの存在を示唆するものなのかも非常に気になるところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。
旧型がカッコいい、特に分厚いクラムシェルボンネットが最悪