トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
トヨタのグローバルラインアップを代表する車種の1つとなっている「ハイラックス」ですが、2024年7月にハイラックスベースの斬新な車中泊モデルが世界初公開されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
新たな「ハイラックスキャンパー」とは?
トヨタ「ハイラックス」は、同社が製造・販売しているピックアップトラックで、初代モデルが1968年に登場して以来、世界中で高い評価を受け続けており、現在ではトヨタのグローバルラインナップを代表する車種の1つです。
日本では2004年の6代目の販売終了をもってラインナップから消滅したものの、2017年に8代目が13年ぶりに復活。
しかし、2024年2月には豊田自動織機のディーゼルエンジン認証不正問題によって生産休止され、現在に至ります。
そんなハイラックスをベースとした斬新な車中泊モデルが、2024年7月に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催された「東京キャンピングカーショー2024」で世界初公開され、注目を集めました。
一体どのようなクルマなのでしょうか。
そのクルマとはバンテック(埼玉県所沢市)の「アストラーレGX4」です。
バンテックはキャンピングカーの製造・販売を手がけるビルダーであり、トヨタ「カムロード」やダイハツ「アトレー」などをベースに、キャンピングカー及び車中泊モデルを展開しています。
そのなかでアストラーレGX4は、ハイラックス(Zグレード)をベースにしたキャブコンタイプのキャンピングカーで、室内から直接キャンパーシェル部分にアクセス可能な設計が特徴です。
ボディサイズは全長5640mm×全幅2100mm×全高2890mmと、ハイラックスの標準仕様(全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mm)より大幅にサイズアップ。
シェル部分には空力性能を向上させるディンプル加工が施され、走行安定性にも配慮されています。
最大の特徴は、ラグジュアリーホテルを思わせる洗練されたインテリアデザインです。
そこにはシンクやキッチン、トイレ、シャワールームなども完備しています。
特にシャワーやトイレスペースは車内の壁に付属するスライド機構により、約2倍の広さを確保することが可能であり、アウトドアでも快適な水回り環境を実現しているのが大きなポイントです。
さらに、ダイネット空間やバンク部分のスライドベッドマットにより、多様な使用シーンに対応。
乗車定員は4人、就寝定員は5人(3+2)で、家族や友人との旅をしっかりサポートします。
そんなアストラーレGX4は、すでにタイ市場で発売されており、日本市場向けにはさらなる改良が加えられるとのことです。
なお、発売は2025年2月を予定しており、価格は(消費税込、以下同)で1210万円。
ハイラックスの生産中止前の販売価格(407万2000円から477万2000円)と比較しても、かなりプレミアムな価格設定ですが、それに見合う高性能と快適性を備えており、キャンピングカー市場での注目株と言えるでしょう。
釣り記事三平。自動車メディアから退場願います。