カワサキ「Z1」が「Z900RS」として復活! 話題沸騰だが、Zって何がそんなに凄い…!?
東京モーターショー2017で発表され話題沸騰のカワサキ『Z900RS』は、バイクファンから注目されています。
打倒ホンダCB! アメリカ市場に投入された「カワサキZ1」
カワサキ『Z900RS』が発売され、バイクファンらから注目を集めています。これは1972年の『Z1/カワサキ900Super4』をオマージュしたモデルです。カワサキZ1は大排気量バイクのビッグマーケットであるアメリカ市場を狙ったカワサキの会心作で、1968年秋にデビューしたホンダ『CB750FOUR』に対抗すべく開発されました。
60年代人気だった英国車勢をホンダCBが打ち破る
1960年代は、排気量650ccのバーチカルツイン(並列2気筒)エンジンを積むノートンやトライアンフといったイギリス製のオートバイが人気を博した時代でした。ホンダは『スーパーカブ』のヒットで2輪車の生産量ではすでに世界一となっていたので、次なる目標は大排気量クラスです。
そこでグランプリマシンの直系であることを直ちに感じさせる4気筒4本マフラーの『CB750FOUR』を発売し、レースシーンや大型バイク市場を席巻します。
遅れをとったカワサキは排気量を900ccに設定し、さらにSOHCだったCBの性能を上回るようDOHCエンジンを採用しました。ティアドロップ型の燃料タンクやテールエンドが跳ね上がる軽快なシートカウルなどスタイルも新しさに満ちあふれ、空前の大ヒットとなりました。
ここからホンダCBvsカワサキZというライバル対決がずっとずっと続きます。翌73年には『Z2(ゼッツー)』と呼ばれる『750RS』が国内向けに登場し、ナナハンブームに突入していきます。その後、アンダー400ccの弟分たちも巻き込んでのCBvsZとなり、海外でも900ccや1000ccオーバーを含む各クラスでこのライバル対決が続くのです。
ホンダもカワサキも、CBやZと車名に付くモデルをいつの時代も登場させてきました。2010年の『CB1100シリーズ』は、伝統を受け継ぐ形で空冷DOHC直列4気筒1100ccを搭載し、スタイルもどこか懐かしいものとしました。
最近では「ネオレトロブーム」という流れがあり、各メーカーが往年のフォルムを再現したり、それを元にした進化版を次々とデビューさせてきています。