ホンダが「本格ゴツSUV」実車初公開! 全長5m超え×オフロードパーツ“増盛り”のCR-V兄貴分「パイロットHRC」米国で登場

純正パーツ装着で本格オフロード仕様となったホンダ「パイロット」が「SEMAショー2024」で初公開されました。どのようなモデルなのでしょうか。

全長5m超のオフロードSUV爆誕!

 ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)は2024年11月5日、同日から開催された「SEMA Show 2024」にて「パイロット HRCプロトタイプ」を世界初公開しました。
 
 HRC USは、長年ホンダとアキュラのモータースポーツに関与しており、これまでのレースで培った豊富なノウハウを活かすため、ストリート、トラック、オフロードの各用途に特化した純正パフォーマンスパーツを製造する新事業の立ち上げを2024年10月31日に発表しています。

ゴツSUVになったホンダ「パイロット HRCプロトタイプ」
ゴツSUVになったホンダ「パイロット HRCプロトタイプ」

 北米の大型SUV「パイロット」は初代モデル2002年にデビュー。ミドルサイズSUVの「CR-V」の“兄貴分”という位置づけで展開されています。

 現行モデルは4代目にあたり2022年に登場。ボディサイズは全長5077mm×全幅1994mm×全高1803mm、ホイールベースは2890mmと、トヨタの本格オフロードSUV「ランドクルーザー(300系)」よりも大きなボディを有しています。

 そして広々とした室内空間が設けられており、3列シートを備えて7人乗りまたは8人乗りが設定された、ファミリーや多人数での利用に対応できる設計としました。

 パワートレインは、最大出力285馬力・最大トルク262lb・ftを発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンを搭載。10速ATが組み合わされ、駆動方式はFFまたは4WDがラインナップされています。

 そして今回実車がお披露目されたパイロット HRCプロトタイプは、よりオフロード性能を高めたモデルとして製作されたもの。HRCが設計した実験的なパーツが搭載され、パイロットのオフロード性能を向上させました。

 ベース車両から外観が変更されており、屈強なフロントバンパーやスキッドプレートを装備。リフトアップによって最低地上高が高められたことに加え、大径のオフロードタイヤが採用されるなど、タフギア感を強めています。

 また、フロントバンパーにはウインチを装着するほか、専用のルーフラックやリアドア付近には燃料キャニスターが装備されるなど、冒険心を掻き立てるアイテムも取り入れられています。

 さらに、ベース車両ではメッキだった部分がブラックアウトされ、スポーティな印象となっているのも特徴のひとつとなっています。

※ ※ ※

 HRC USのシニア・バイス・プレジデントであるジョン・イケダ氏は次のようにコメントしています。

「HRCのレース・エンジニアの技術的知識を、お客様に楽しんでいただけるクルマに応用することに、これ以上の興奮と挑戦はありません。

 HRCのパフォーマンスパーツラインを追加することで、アキュラやホンダのファンとより強固なつながりを築きながら、彼らのドライビングや所有体験を信頼できるものにできると信じています」

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