国内最高「3750万円」でも安すぎる!? 怒涛のV10エンジン搭載! 伝説のレクサス“和製スーパーカー”「LFA」一体何がスゴかったのか?

かつてレクサスは、500台限定の「LFA」を販売しました。3750万円という“国産車最高額”の2ドアクーペですが、どのようなモデルだったのでしょうか。

日本最高価格! 限定500台のレクサス「LFA」とは?

 トヨタは高級車ブランドとして「レクサス」を展開しており、ラインナップされているクルマは高額なものばかりですが、過去には「日本最高価格」が付けられたクルマがありました。
 
 それが2010年に登場した、2ドアクーペの「LFA」です。

伝説のレクサス“和製スーパーカー”
伝説のレクサス“和製スーパーカー”

 LFAは2010年12月から2012年12月にかけてわずか500台が生産され、200台が国内販売に割り当てられました。

 日本での販売価格は3750万円とし、これは当時日本最高価格でした。

 そして現在はその価値が高まっており、オークションで1億円超えの値が付けられるなど、プレミアムカーとなっています。

 車名のLFAのうち「F」は、レクサスのプレミアムスポーツブランドの「Fシリーズ」を表す文字で、同車はFシリーズの最高峰のモデルという位置付けです。

 Fシリーズの頂点に立つような「世界最高のスポーツカー」にするべく、これまでにトヨタが培ってきたスポーツカーに関するノウハウを全てつぎ込んでLFAを生み出しました。

 そのため3750万円という高額で販売されたのですが、しかし、その性能を踏まえると、この金額でも安すぎるという声が出たほどです。

 LFAの発売は2010年ですが、開発自体は2000年と早いタイミングからスタートしており、2003年にはプロトモデルでの走行テストを実施。

 2005年に北米国際オートショーでコンセプトカーを発表し、次世代の「フラグシップスポーツカー」として大きな注目を集めました。

 その後、2009年に正式発表され、翌2010年にデビューしました。

 LFAのボディサイズは、全長4505mm×全幅1895mm×全高1220mm。エンジンはフロント・ミッドシップレイアウトで搭載する形になっており、後輪駆動を採用しているのが特徴です。

 パワートレインには、ヤマハが開発した「1LR-GUE」型を採用。4.8リッターV型10気筒エンジンで、最高出力は560ps、最大トルク48.9kgf.mと強力なパワーを生み出すユニットです。

 これにアイシン製のセミオートマチック6速ミッションを組み合わせます(ドライバーの変速はパドルシフト)。

 また、エンジンはフロント・ミッドシップレイアウトのため、前輪よりもやや後方に配置。一方、トランスミッションなどのトランスアクスルについては、エンジンを切り離すカラチで後輪の直前に搭載しているのが特徴です。

 この独特のレイアウトで前後の重量バランスをやや後ろ寄りにすることで、操作性、運動性、加速性を高めています。

 徹底した空力計算の下で設計されたエクステリアは、ややノーズが長めのシャープなスタイル。吊り上がったヘッドライトやディフューザー形状の後部底面、車速に応じて上下に可動するアクティブリアウイングなどが大きな特徴といえます。

 また、ボディの材質は主にCFRP製となっており、加えてシャシをカーボンモノコックにすることで車重を1480kgに抑えています。

 インテリアは、液晶ディスプレイを採用したグラスコクピットの運転席など、高級感と近未来感のあるデザインを採用しました。

 興味深いのは「室内で聞こえるエンジンサウンド」にもこだわっている点です。

 エンジンを開発したヤマハは音響メーカーということもあり、「室内に響く1LR-GUE型エンジン音のチューニング」も手掛けています。

 エンジン回転数や音域によって室内への伝わり方を変えるというこだわりようでした。

※ ※ ※

 LFAは現在も、世界最高のスポーツカーの一台として高い評価を受けています。

 今後さらに価値は上がると目されており、オークションに出品された際はどれだけの値段になるのか注目されます。

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