日産「斬新Z」初公開! 歴代エンブレム採用の「ヘリテージ仕様」とは? 新型キックスなど5台を米・SEMAで展示

日産は、米国ラスベガスで2024年11月5日(現地時間)から開幕した「SEMAショー2024」にて、プロジェクト車両4台と日産「Z」(日本名:フェアレディZ)のアクセサリーコンセプトを初公開しました。

個性豊かなカスタムビルドカーが登場

 日産は、米国ラスベガスで2024年11月5日から開幕した米国自動車用品工業会主催「SEMA SHOW 2024(以下SEMAショー)」で新型の四駆車をベースとした4つのプロジェクトビルドと「日産 Z」(日本名:フェアレディZ)のアクセサリーコンセプトを発表し、実車公開しました。

日産Z「レジェンドアクセサリーパッケージコンセプト」(SEMA2024)
日産Z「レジェンドアクセサリーパッケージコンセプト」(SEMA2024)

 今回ベース車となった車両は、ピックアップトラックの新型「フロンティア PRO-4X」(2025年モデル)とコンパクトSUVの新型「キックス」(2025年モデル)で、各車両のスタイル・機能性を活かし、さらにクルマの個性を際立たせるユニークなプロジェクトビルドです。

 一体、どのような車両だったのでしょうか。

 1つ目のプロジェクト「トレイルゲイタ―」は、大自然のなかで“テールゲート”を楽しむために設計されたプロジェクトで、PowerNation TVの「Music City Trucks」との提携によって製作されています。

 テールゲートとは、スポーツイベントやコンサートの前後に、駐車場などでクルマの後部テールゲートを倒し、テーブル代わりにして周りに集まり、お酒を飲み、バーベキューを行うアメリカのスポーツ文化のひとつである「テールゲートパーティ」を指すものです。

 2025年モデルのフロンティア PRO-4Xをベースとし、足回りにはリフトキットや高性能サスペンション、17インチビードロック対応ホイール、ベッドラック、カーゴケース、オフロード照明などのNISMOのオフロードアクセサリーを多数装備しています。

 さらに、43インチの耐候性テレビ、電動クーラーボックス、グリル、キッチンシンクなど、野外でキャンプやテールゲートパーティーに必要なほぼすべてのものを搭載。

 PowerNationのYouTubeチャンネルでは、このトラックの製作過程を3部構成で紹介しています。

 2つ目のプロジェクト「TARMAC コンセプト」は、過去のスポーツ車とマッスルトラックの精神を体現したものです。

 日産モータースポーツ、日産デザインアメリカ、フォルス・バーグレーシングによるコラボレーションで、ワンオフストリートトラックが製作されています。

 TARMACコンセプトも2025年モデルのフロンティア PRO-4Xをベースとしており、2025年モデルで採用されたアフターバーンオレンジ塗装が目を引きます。

 さらに、カーボンファイバーがアクセントとして、ワイドボディキット、エアインテーク付きボンネット、ルーフキャップ、スポイラー、ホイール、エアロなど随所に使用されています。

 パワートレインは、フロンティアの3.8リッターV6エンジンにルーツ式スーパーチャージャー、プロトタイプ NISMOコールドエアインテーク、NISMOエキゾーストシステムを組み合わせ、440馬力を発揮。

 パフォーマンスをコントロールするのは、日産Z NISMOの強力なブレーキキャリパーを使用した、15インチのフローティングツーピースローターとマウントを備えた高性能カスタムビッグブレーキキットです。

 足回りには、プロトタイプのNISMOハイパフォーマンスサスペンションキット、カーボンバレルのNISMO TARMAC 20インチホイールにヨコハマ アドバンタイヤを履かせています。

 3つ目のプロジェクト「ビーチパトロールコンセプト」は、ビーチの巡回で使用される救助トラックからインスピレーションを得て、新型キックスのアクティブさを基盤に製作されています。

 新型キックスは、初のインテリジェント全輪駆動を搭載し、クラス最高の標準地上高が特徴です。

 特徴的な装備として、カスタムサスペンションリフト、ヨコハマ GEROLANDAR オフロードタイヤを装着した18インチ NISMO オフロードアセンドホイールを装備。

 さらには、シャワーキットやクーラーなど、太陽の下で過ごすための装備も備えています。

 4つ目のプロジェクト「アーバンシャドウコンセプト」も新型キックスをベースに製作され、グラフィック、ホイール、サスペンションの改造など、チューニングカルチャーからインスピレーションを得て製作されています。

 このビルドでは、キックスオーナーに向けたカスタムモデルとして、プロトタイプのNISMOパーツが装備・披露されています。

 18インチNISMO LM-RS6ホイール、車高を下げるコイルオーバーサスペンション、NISMOキャットバックエキゾーストシステムなどが装備されています。

 そして、日産Z「レジェンドアクセサリーパッケージコンセプト」は、限定生産の「2024 Z ヘリテージエディション」のレトロな外観を再現したZの歴史に対するオマージュです。

 パッケージ内容は、ビンテージ風ホイール、カーボンファイバー製リアスポイラー、オーバーフェンダー、デカールなどとなっています。

 イースターエッグとして、日産Zの7世代を象徴する7つのギアを示すエンブレムがCピラーに装着されています。

【画像】 めちゃカッコイイ! “存在感”しかない!SEMA2024「プロジェクト車両」! 画像を見る!(60枚以上)

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