367馬力の新型「“4WD“ステーションワゴン”」に注目! 全長4.8mボディ&2リッター「ターボ」搭載! “S5級”の力強さも魅力のアウディ「A5アバントTFSI eハイブリッド」の実力とは
アウディ ジャパンは2026年5月、現行型「A5」シリーズにPHEVモデル「A5 TFSI eハイブリッド」を追加しました。今回は、そのなかからステーションワゴンの「A5アバント TFSI eハイブリッド クワトロSライン」に自動車ジャーナリストの萩原秀輝氏が試乗しました。どのような走りを見せるのでしょうか。
367馬力を発揮する新たなステーションワゴン
2026年5月21日、アウディは「A5」シリーズに、外部電源による充電が可能なPHEV(プラグインハイブリッド)モデル「A5 TFSI eハイブリッド クワトロSライン」と「A5アバントTFSI eハイブリッド クワトロSライン」を追加しました。
現行型のA5は、2025年2月に日本市場で販売を開始。「A4」と従来型の「A5スポーツバック」を統合したモデルです。
つまり、セダンのA4は現行型の「A5セダン」(スタイルは4ドアクーペ)に代わり、ワゴンの「A4アバント」はA5アバントが受け継いだということです。
プラットフォームは、新開発のPPC(プレミアム プラットフォーム コンバッション)を採用し、電動化への展開を含むエンジン車のためのボディの基本構造となります。

実際に、当初の「TFSI 110kW」が積む2リッターの直列4気筒ターボエンジンに加えて、2026年6月には「TDIクワトロ150kW」を追加。2リッターの直列4気筒ディーゼルターボを搭載し、条件が整えばモーターだけで走行が可能なMHEV(マイルドハイブリッドEV)プラスを組み合わせています。
そして今回、PHEVとして新たな展開が始まったわけです。
TFSI eハイブリッドは、2リッターの直列4気筒ターボを搭載し、最高出力は252馬力、最大トルクは380Nmを発揮。さらに、高性能モーターを組み合わせることで、システム最高出力と最大トルクは367馬力と500Nmに到達します。
この数値は、高性能モデル「S5」が積む3リッターのV型6気筒ターボが発揮する367馬力と550Nmに迫ります。
ドライブセレクトがダイナミックなら、アクセルを踏み込むとエンジンとモーターがフル稼働。体感的には、モーターが一気にトルクによる力強さを立ち上げて、エンジンが回転数の上昇とともにパワーを稼ぎ出していきます。
アクセルを踏み続けると、エンジンは雑味のないサウンドを響かせながら軽々と6500回転を超えます。デュアルクラッチ式7速Sトロニックがシフトアップし、2速で80km/hあたりに達するため、高速道路の本線合流など公道でも刺激的な加速を楽しむ機会があります。
余裕ある加速と安定感の高い走り
一方で、ドライブセレクトとは異なる機能の走行モードがEVなら、モーターだけで走ることが可能です。
大容量のリチウムイオンバッテリーがフル充電されていれば、EV走行換算距離は最大でセダンが110kmに達し、アバントでも108kmとPHEVとしては十分。充電レベルを好みで設定可能なスライダーも備えています。
走行モードがハイブリッドなら、バッテリー残量を維持するために自動的にエンジンで発電。ですが、走行中にその負担を意識することもありません。

減速時のエネルギー回生も高効率であり、それこそドライブセレクトをダイナミックにして走りの刺激を実感している場面でも、バッテリー残量が短時間で2%上乗せされることもあるくらいです。
A5アバント TFSI eハイブリッドで気になるのは、モーターで走行する際にタイヤが発するノイズが耳に届くことです。
タイヤ内部の空洞共鳴音や溝の気柱共鳴音などにより、路面によっては静粛性が損なわれがちに。エンジン音によるマスキングができないことも影響しています。
とはいうものの、走りが楽しめる高性能モデルと位置付ければ、タイヤのノイズは許容範囲となります。
ダンパーの減衰力を連続可変制御するダンピングコントロールSスポーツサスペンションを標準装備し、超正確な操縦性とクワトロ(4WDシステム)ならではの優れた安定性を両立させているからです。
ところで、A5はA4や従来型のA5スポーツバックと比べるとボディサイズがかなり大柄になっています。
なお、セダンのボディサイズは全長4835mm×全幅1860mm×全高1435mm。A4と比べると全長は65mmも伸びています。
ですが、ホイールベースも70mm長くなっているので後席の足元スペースは大幅に拡大。この広さ感は、A5に好印象をもたらすでしょう。
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価格(消費税込)は、A5 TFSI eハイブリッド クワトロSラインが1151万円、A5アバント TFSI eハイブリッド クワトロSラインが1176万円です。
Writer: 萩原秀輝
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。在学中からフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、同時期にツーリングカー・レースにも参戦。豊富なクルマの知識とドライビング理論を活かし、自動車メーカーなどが主催する安全運転教育の講師を数多く務めた経験を持つ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。




















































