知ってますか!? 新東名の「都心直結」もうすぐ実現するんです! 「東名の地獄渋滞」大きく変化!? 夢の新ネットワークはこう誕生する

新東名は海老名南JCTで圏央道に接続して終わりです。どうして中途半端に終わり、東京まで延びてくれないのでしょうか。実は都心までつなげる構想は存在するのです。

中途半端な「海老名で終わり」どうなるのか

 東名高速道路に並行する「新東名高速道路」は、最後の未開通区間である新秦野IC~新御殿場ICの工事の真っ最中です。
 
 ところで、東名は首都高を通じて都内へ直結していますが、新東名は海老名南JCTで圏央道に接続して、それで終わりです。
 
 新東名はどうして中途半端に終わり、東京まで延びてくれないのでしょうか。ネット上でも「東京延伸」を望む声が見られます。

新東名が海老名から都内へ伸びる!? (画像:写真AC)。
新東名が海老名から都内へ伸びる!? (画像:写真AC)。

 そうした声が上がる背景として、東名の大和トンネルや横浜町田IC、さらに国道246号全般の破滅的な渋滞があります。首都圏全体のストレスレベルを引き上げていると言ってもよく、損失時間は計り知れません。

 それも、都心~神奈川中西部のまともな道路がほぼ東名と国道246号しかないという実情があります。それゆえ、新東名に「交通分散」させることへの期待が高まっています。

 実は、新東名には東京へ延びる構想自体はあります。「あった」と言うべきかもしれませんが、現状を整理しましょう。

 日本全国の高速道路網は、1966年制定の「国土開発幹線自動車道建設法」の予定路線に基づいています。当時はバラ色の夢物語のような計画でしたが、振り返るとそのバラ色の計画が今や「ほぼ全て」事業化し、完成に達しつつあります。

 そんななか、完全に放置プレイの状態が続いているのが、この新東名の海老名~都心なのです。全国を見渡しても、「国土開発~」予定路線で「基本計画路線」のまま止まっている工区は、ここ以外ほぼ皆無と言ってもいい状況です。

 一応説明しておくと、ルートは途中に横浜泉IC(仮)を経て、都内で外環道(東名~湾岸)の玉川IC(仮)に達することになっています。

 地図で見ると、何となく新東名延伸がうやむやになっている理由がわかるかもしれません。実は、似たようなルートで「横浜新道」「第三京浜」が開通済みだからです。

 第三京浜の開通は1965年、横浜新道の開通は1959年。つまり、新東名の計画が固まるよりも昔に、とっくに完成していたのです。

 それらに並行して新たな高速道路を作ろうとしたのか、あるいは第三京浜・横浜新道を取り込んで「海老名~戸塚」を作ってつなげようとしたのか、詳細な事情はよくわかっていません。

 しかし、そのミッシングリンク「海老名~戸塚」となる、「代わりの2つの計画」があります。

【画像】超便利!? これが新東名の「東京延伸」計画ルートの全貌です(23枚)

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